まりぃさん、デイサービスに通う!~後編~

母の介護

 ごきげんよう!きいです。

 今回はデイサービスを利用する時に何を持って行くのか、料金はいくらかかるのか、スタッフさんと出かけて行くときの様子、帰宅後の様子などを書いてみました。あくまでも、まりぃさんとまりぃさんの通っているデイサービスのケースですので、ご了承下さい。

デイサービスへ持って行くもの

デイサービスに持って行くものはいつも決まっています。

・連絡ノート

・バスタオル1枚

・フェイスタオル2枚

・リハビリパンツ3枚

・尿取りパット3枚

…をバックに入れて持参します。

 連絡ノートにはまりぃさんの体調や何か変化があれば書き込む記入欄があります。夜中に起きていて、ようやくウトウトし始めたときに準備開始の時間を迎えてしまったときには「夜間起きていたため眠気が出るかも知れません。よろしくお願いします」等の記載をします。

 子どもが保育園に通っていた時の連絡ノートを思い出します。

デイサービスからは、何をして過ごしたか。トイレの回数は。食事をどれくらい食べたのか。入浴できたかどうか、などが記載されます。

「午前中は〇〇と△△を行いました。落ち着いて訓練にも取り組まれていました。昼食後は少しウトウトされていました。午後からは元気になられ、脳トレ、レクにも参加されました」というような返事が記入されて帰って来ます。

 まりぃさんは月に10回前後デイサービスを利用します。利用料金は利用回数によって変わってきます。介護保険の負担割合によっても変わります。また入浴をする・しない等サービスの利用状況、食事やおやつ代にも施設により違いがあるので、一概には言えないところです。

 ちなみにまりぃさんの場合、介護保険の負担割合は1割。毎回食事とおやつ、入浴をお願いしています。そして10回通った月の利用料金として、お支払した金額は19,050円でした。

スタッフさんの対応

 まりぃさんの通っているデイサービスの皆さんはみんな親切。

 送迎はいつも同じ人という訳ではありませんし、笑顔いっぱいの方もいれば、笑顔が少なめの方もいます。でもそれは問題なし。「まりぃさん」ときちんと名前を呼んでくれるし、足の悪いまりぃさんが杖を突きながら歩くのに寄り添う姿、車に乗り込むときの様子を見ていても安心できています。

一つ残念なのは、名札を付けていらっしゃらず、インターホンでも「デイサービス〇〇です」と施設名をおっしゃるので、スタッフさんの名前を憶えられないことです。

 いちいち「失礼ですが、お名前は?」と聞くのも気が引けるし、何度も顔を合わせると今更名前を聞くのにも気が引けます。連絡ノートにはスタッフさんの印鑑が押されてくるので、その印鑑の名前がそうかな?と勝手に考えています。

残念なこと。

 一番残念なのは、まりぃさん本人がデイサービスに行ってきたという事を憶えていられないことです。

デイサービスで何をして来たのか、何を食べて来たのか、お風呂に入ったことも憶えていられません。お誕生日の月にはお祝いをして頂き、季節の行事や防災訓練など、いろいろなイベントにも参加しているのに…です。

 だからでしょうか?デイサービスから帰った後、しばらくすると持って帰ったバックの中をゴソゴソと探って中身を確認。

 そして連絡ノートを発見しては「これ、誰のことを書いているの?まりぃさんって私の名前が書いてあるけど、中には知らない人のことが書いてあるのよ」と聞いてきます。

 その時のまりぃさんの表情はとても不安気です。

 バックを誰かのものと間違えたのではないか?と中身を全部ひっくり返して、自分の物であるかどうかを確認することも珍しくはありません。

 私は「へえ、そうなの?」とか「ふうん」などと言いながら、バックをまりぃさんの視界の外へさりげなく移動させ、まりぃさんが何かに夢中になっている時や眠っている時に汚れ物を出し、連絡ノートをチェックします。

 デイサービスに行く日の朝、「今日はデイの日だよ」と言っても「誰が行くの?私?」を繰り返し、お迎えが来たら「「私、これからどこに行くの?」「これからお勤めに行ってくるわね」「お世話になりました…」等の言葉を残して、お迎えに来て下さったスタッフさんに寄り添われ、まりぃさんは笑顔で出かけて行きます。

 そして数歩歩いたところで、必ず振り返って私の顔を見ます。

 私の表情を確認して「本当に行っていいのかどうか」を判断しているのだと、私は思っています。

 だから私は、自分が遅刻ギリギリでも、手を振って「行ってらっしゃい」と笑顔を作って送り出すのです。

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