ひきこもりの家族と訪問看護

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 ごきげんよう。きいです。
 訪問看護でいろいろなご家庭を伺う日々が続いています。
そして私達も時々出会う「利用者様のご家族がひきこもりである」というケース。
訪問看護に何か関係がありますか?と聞かれると…。

 とても関係があります。

 看護師が訪問した時。その〝ひきこもりのご家族〟は部屋から出てくることは無く、お会いしないことが殆どです。
何年もお会いしないまま経過することもあります。
 ですがごく稀に、看護師の存在が気になるのか?訪問中に何をしているのかが気になるのか…?
廊下や隣室から気配を伺う様子が確認されることもあります。
 そのうちに洗面所で手を洗う看護師と、トイレに向かうその方とが鉢合わせするなんていうことも発生します。その時には「初めまして。お邪魔しています」「あ…どうも…」と言葉を交わすこともあります。

 私達はそんなご様子のご家族に対して「外へ出るべきだ」とか「介護に参加するべきだ」と言う事はありません。
「自分も外に出たいし介護に参加しないといけないと思っているが、どうしたら良いか分からない」というご相談があれば、それにお答えすることもできます。
 もちろん、そうならないことが殆どですが。

 ひきこもるためには、何かきっかけや原因があるはずです。
その状況が、その方にとって安心なのか。楽ではあるけれど居心地の悪さを感じているのか。
居心地が悪くても、どうにもならない理由もあるかもしれません。

 私達は利用者様の介護に関わる人々と、情報を共有しながら見守ることが基本となります。

 拒否されないように。
 看護師が定期的に訪問することに慣れてもらう。
 ある程度の距離感を保ちながら。
 そして利用者様へは日常の看護ケアを行いながら、「家の中で安全に生活ができているか」という視点で見守ります。
 利用者様に怯える様子がないか?体に怪我を負っていないか?家の中の様子に、壁や家具の破損・食器や本などが投げられた跡等の異常がないか?等も観察項目となります。

 ご家庭によっては、それだけ深刻な事態ということもあるのです。

 危険が感じられたり助けが必要であれば、その方法をみんなで考えます。

 私達は、発見と情報発信の役目を担っているのです。

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