バンザーイ!

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 こんばんわ。きいです。

 今日は嬉しいことがありました。

 認知症のAさん。
 食事が摂れずベッドから起きることもできなくなり入院をされていた方です。
「病院でできるのはここまで」という治療の末、Aさんはご家族の強い希望で退院をしてきました。
食事も入院前のように食べられないし、ベッド上で寝たままの退院です。

 それまではサポートが必要ではあったものの、寝たきりではなかったAさん。
リハビリパンツからテープ式オムツへ変更。食事はペースト。水分もトロミ付きです。
「オムツはどんなものを何枚購入すれば良いですか?」
「メーカーはどちらのものが良いでしょう?」
「身体を拭くお湯の温度は何度が良いでしょう?」
「洗浄に使うのは、固形石鹸ではダメですか?どのメーカーのなんという製品がおススメですか?」
「寝巻はどんなものが良いでしょう?浴衣ですか?パジャマですか?何枚あれば良いですか?」

 まあまあ…。 

 
 そんな状況からのスタートだった訳ですが、退院後は食事形態の工夫が良かったのか?排便のコントロールも良好になったためか?Aさん本人が「今は家に帰ってきている」と認識ができたのか?
Aさんはどんどん元気になっていきました。

 認知症のためだと思っていたのですが、誰に対しても無表情で「痛いわよ!」「早くしてよ!」という様な苦情ばかりが言葉になっていたAさん。
それが最近、笑顔になる瞬間があったり「悪いわね!」という言葉が聞かれるようになっていました。
 ご家族はウキウキです。

 そして主治医の許可を得て、今日の訪問ではシャワー浴を開始することになりました。
バイタルサインを測り、問題ないことを確認。
「Aさん。今日は身体拭きじゃなくて、シャワーを浴びませんか?」と声を掛けました。
するとAさん…。
「バンザーイ!」と両手を上げたのです。
そして「早くしてよ!先に行くわよ!」と浴室へ向かおうとします。
待って待って。先ずは安全第一!

 そして、数十分後にはホカホカになってドライヤーで髪を乾かすAさんがいました。
 動作の指示出しは細かにしないといけませんでしたが、きちんとそれを聞き入れて下さいました。
 安全にシャワーができて、トロミ付き青汁を飲んで「もう寝るわ!」とベッドへ着地することができました。
トラブルがなくて良かったし、何より…私自身が嬉しかったです!

Aさんが「バンザーイ!」って言った。嬉しそうだった。

やったね!

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