「病気の値段」

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「年をとると、友達と電話で話しても病気自慢みたいになっちゃって。血圧が高いだの、血糖値が高いだの。薬の数が増えるばっかりよ…。」
これは、ある利用者さんがポツリとこぼした言葉です。


 本当に良く聞く話です。


 だけど、これらの「生活習慣病」と呼ばれるものは、予防ができる病気のはずなんだけれど。
 なぜか「患者数が減りました」とは聞かない…。ましてや「撲滅しました」なんて言う時代が来るとは、到底思えない。
 TVで見る、美味しいお店の料理をタレントさんが食べているシーン。
「健康に留意して、腹八分目でお願いします」って、テロップを流してくれないかなぁ…って思う私はどうなのか?
 もちろん、食事だけが原因ではないのですけれど…。


 先日、あるところで目にした雑誌に「どんな病気になると、どれだけのお金が消えていくのか?」という記事が掲載されていて、思わず食い入るように見てしまいました。


 それによると、高血圧が原因になる〝心疾患〟〝脳梗塞〟はそれぞれ、入院・投薬・リハビリ・自宅のリフォーム等で200~300万円程度。


 糖尿病は、合併症の治療も含めて500万円弱。


 ちなみに、兄が患った〝大腸がん・直腸がん(ステージⅣ)〟は250万円弱。


 認知症は施設代(介護付き有料老人ホーム)を想定して、1000万円越え。


「ふーん。へ~。」という気持ちでその記事に目を通しましたが。

 あくまでも試算に過ぎず、治療の種類や療養環境の選択などは、個々でかなりの違いは出るだろうと思うのですが…。


 実際、兄の治療費と療養費は高額でした。
 私もまりぃさんの人生に、それだけのお金がかかることは避けたい!
とりあえず、特養のお仲間に入れて頂けている現状に、ほっとしています。


 「健康のために病気を予防しましょう」という考えで、患者数が減りにくい状況があるのなら。
 「老後のお金が心配なら、病気を予防しましょう」と言えば、患者数が減るかしら?
 それも一つの方法か?と思いました。


 何百万円ものお金が出て行くか、出費を防げるか?
お金事情も健康やその後の人生の楽しみにも影響するわけで。
どちらにせよ、患者数が減れば「結果オーライ」なのかしら?

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