なぜ老健?

在宅介護

ごきげんよう!きいです。

 まりぃさんがしばらくの間、過ごすことになった介護老人保健施設(老健:ろうけんと良く呼ばれます)。そこは、いったいどんな施設なのでしょうか?そして、のんさんの選択肢が良く耳にする〝ショートステイ〟ではなかった理由は、いったい何だったのでしょうか?

老健とは?

 介護老人保健施設(老健)は、公共の老人施設の一つです。入居一時金なども必要なく、民間の施設に比べて料金が安いという特徴があります。

 医療処置や介護を必要とする方の自立を支援し、看護・介護といったケアばかりではなく、リハビリテーションや栄養管理も提供される、家庭への復帰を目指すための施設です。

 病院などの医療施設から退院したのちに、自宅へ戻る準備段階として入所される方もいらっしゃいます。

 大きな特徴は、「長期間入所する施設ではなく、退所することが前提であること」

そもそもが、家庭への復帰を目指すための施設だからです。

 のんさんは、まりぃさんの機能低下をいつも最小限にしようと配慮してくれていました。

デイサービスも規模の大きなレクリエーションが中心の所ではなく、整骨院が母体のリハビリに力を入れたデイを提案してくれていました。

 今回まりぃさんが入所することになる期間がどれくらいになるのかは、誰にも分かりません。

今まで兄がお世話になっていた主治医に、兄の余命を聞いたところ「正直言って、分かりません」と言われました。

 その先生に引き続き、お世話になっている訪問診療医の〝素敵な先生〟も「今の時点では『分からない』と言わざるを得ない。ただ、自分の経験で予測するのなら、〝短い月単位〟でしょう」と言われました。

なぜどちらの先生も「分からない」というのか?

それは、兄の中にある腫瘍のタイプと転移の状況と、兄の年齢が原因のようです。

いずれにせよ、まりぃさんの入所期間が短ければ、退所後には元のデイサービスへ通いながら暮らすことになるでしょう。

もし入所期間が長くなるのであれば、その間リハビリを続けて機能を保つ努力をすることになります。

 兄の余命も分からない。まりぃさんの入所期間も分からない。

そんなまりぃさんが入所中にリハビリを受けられるのは本当にありがたい事です。

※次回、老健以外の選択肢は?へつづく…。

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