兄の相続 ~其の二~

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 兄と今後のことを相談しないといけない時期が来ました。

いや、かなり遅くて、もう少しで手遅れになるところでした。

だけど何とかなった。私は幸運でした。

法定相続人

 私にとって、とても大きな問題だった相続をどうするかということ。

 残された時間は短い。問題は多い。そして本人には話しにくい。

 だけど、今回の入院で私は神様に「真剣に相続について相談するチャンス」をもらいました。本当に真剣に考え、行動しないといけません。

 もし今、兄がこのまま亡くなったら、法定相続人はまりぃさん。

 認知症で自分の管理もできないまりぃさんに、兄の残すものと処分するものの相続ができるはずがないということは兄自身も分かっています。

 不思議なもので、体調がどんな状況でも(まりぃさんのように認知症でも)ものすごく憎しみ合うような親子関係だったとしても、本人が何も準備せずに亡くなれば、相続人の第1位は親。

 実際は私が兄を支えていても、まりぃさんのことも支えていても。相続人はまりぃさんなのです。

 これは法律で決まっていること。

 ただ、これは兄がおひとりさまだから。

 結婚して、子供もいたのならば、妻と子供が相続することになるのですが…。

 もし、認知症のために管理も手続きもできないまりぃさんが相続人になったら、後見人を付ける必要が出てきます。

 これも司法書士さんなどプロにお願いするとなると、決してお安い金額ではありません。

 まりぃさんは兄の病気の事すら知らないのに、いきなりプロの方が「後見人を務めます〇〇です」と現れて、何やら分からない書類にサインを求められたり、訳の分からない説明をされたり。

どう考えても…まりぃさんにとっても気の毒です。

 実は、それを以前から「どうしたものか」と思い悩んでいた私に「司法書士さんに相談したら」とアドバイスをくれた人がいました。

 探してみたら、なんと家から歩いて2分、信号に引っかかったら3~4分という距離に事務所を構える司法書士の先生がいらっしゃいました。

 その司法書士のY先生に電話をかけ、兄のことを相談してみました。

アポイントをとり事務所へ伺い、兄と私の状況を包み隠さず相談しました。

先生はおっしゃいました。

 「遺言書を作成しましょう」

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