まりぃさんとの同居を決意した時

母の介護

ごきげんよう!きいです。

 今回は「とにかくなんとかしなくちゃ…」と考えた末に、まりぃさんとの同居を決意した時のお話しです。同居を決めたのはなぜか?物件選びは何を決め手にしたのか?などについて振り返ってみました。

まりぃさんの危険な行動

 まりぃさんがアリセプトを指示通り内服することができず、同時に日常生活もままならなくなっていく中、一番心配したのは「外に出たら道に迷う」が増えたことです。

 もちろん買い物をしてちゃんと帰宅することもできてはいましたが、ある日まりぃさんから「いつもの店に買い物に行ったら工事をしていて、作業員さんが『ここじゃあないよ』と案内してくれた」という話を聞いた時には、ぎょっとしました。

 そのエピソードの現場は、まりぃさんが買い物に行くいつものスーパーよりも遠方にある大型ショッピングセンターで、その時は閉店し取り壊し工事をしていました。

 商業施設の取り壊し工事現場に迷い込むだなんて、危険極まりないこと。ぞっとしました。

薬が飲めなくて何とかしなくっちゃと思っていた矢先、危険極まりない行動をとっていることが発覚。

 一人暮らしのまりぃさんを自宅に閉じ込めることもできないので、外出の機会をできるだけ減らすよう、必要な食材や生活用品を買って届けるようにしました。

 えい君と交替で届けましたが、もちろん毎日なんて困難。自宅からは車で往復1時間の距離ですが、日常の生活、自分の仕事、父の面会もあり、もうすでにこの段階で私は疲弊してしまいました。自分の生活も守れない事態となりそうでした。

 玄関ドアの内側には、「買い物は一緒に行くから一人では出かけないで!」というようなメッセージを書いた紙を貼り付けましたが、外に出る理由は買い物だけではありません。

 また危険な場所に迷い込んだら。車にはねられでもしたら。自分が事故に遭うだけでなく、事故の原因を作ってしまったら。常にそんな不安が頭から離れませんでした。

 これはもう、訪問サービスを利用するだけでは一人暮らしの支援は難しいと判断しました。

 要介護1前後のレベルで、支援サービスを利用しても、24時間の安全を守るなど困難ですから。

そしてまりぃさんの状況を報告していた夫 と義母 に、いよいよ膝を詰めて相談しました。

 えい君は独身なうえ、出張も多い仕事です。帰宅も遅くなり、同居は困難だと言います。私も自宅にまりぃさんを招くこともできない。

 そこで出た答えが、「私の職場の傍に物件を借りて、そこにまりぃさんを移す。そして私が通勤途中に様子を見ながら生活の支援をする。まりぃさんにはデイサービスに通ってもらって、できるだけ安全で刺激のある環境に居てもらう。週末にはきいが泊まることもあり」というものでした。

通いの見守り

 これならば朝出勤途中に私が薬を内服させ、定期的にデイサービスを利用し、帰宅途中に母の夕食を世話や翌日の準備をするなどが可能になり、まりぃさんの安全性がぐっと高まるように感じられました。お金だって、施設入所よりは安く済みそうです。夫と義母 もその案を受け入れてくれました。

 まりぃさんはあまりよく理解できませんでしたが、どこかへ引っ越して、きいと過ごす時間が増えるようだということは分かってくれました。

 父もまりぃさんが一人では生活が困難な状況だと伝えると「仕方がないな」とだけ言いました。その時の父は少し寂しそうでした。

※まりぃさんとの同居を決意した時~物件探し~へつづく

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