ごきげんよう。きいです。
最近、誰かの相談に乗る機会が増えています。
今日は、昔一緒に働いていた年下の女子から、相談の電話がありました。
一緒に病院で働いていた彼女。通勤と子育てが大変になり、家の傍のクリニックで働くことになりました。
それから癌を患ったお父様を看取るため退職。
その後、訪問看護がやりたいと、地元のステーションへ就職を決め、今日で出社3日目だったそうなんですが…。
そのステーションが、勤めて初めて分かった「あかんステーションだった!」という事実。
話を聞く限りでは、かなりヤバイ。
その所長さん。トラブルがあっても、絶対スタッフを守らないタイプ。
今日もスタッフを怒鳴っていたらしい。
私は彼女に対してどういうアクションを起こせとは言いませんでしたが、「何かあっても守ってもらえないと思う」という個人的見解を伝えさせていただきました。
訪問看護ステーションは、常勤換算で2,5人の看護師がいれば設立が可能です。
だから、ステーションによって個性も方針も大切にするものも、かなり違いがあります。
利用者様のお宅へマイカーで直行直帰でミーティングなし。電子カルテへの入力も各自のスマホを使うというところ。
自分で営業に回り、依頼を受けた利用者様をそのまま担当。担当者が多ければ給料もたっぷり、依頼が無ければ給料無しというところ。
「一日6~7件の訪問にまわるのが当たり前」、ステーション内の少ない常勤スタッフだけで夜間の緊急を受けるため、「年の半分は緊急待機という人がいる」というところ。
利用者様の緊急時は、休みだろうが何だろうが、担当看護師が必ず対応しなくてはいけないというところ。
本当にいろいろなステーションがあるようです。
これらは実際にある話…でしたよ。
もし、このブログを見ている方の中に、訪問看護師を目指したいという方がいらっしゃったら…。
採用面接のときに以下の点に注目して欲しいです。
・学歴や経歴、得意分野、子供の学年や親の介護状況ばかりを聞かれ、「どんな看護をしたいのか・何を学びたいか」を聞かないところはオススメできない。
・ステーションの自慢や設立からの苦労話ばかりをする所長がいるステーションは怪しい。
・スタッフのための設備(下駄箱や荷物を置く場所、食事を摂るスペース、洗面所やトイレなど)がきちんとしていない。訪問に使う物品がきちんと管理されていないところは利用者様ファーストでもスタッフファーストでもない可能性が高い。
・災害時マニュアルや感染症対策、研修サポート体制、看護学校の実習や病院の研修受け入れ、スタッフ内の係や委員会活動がしっかりしている所は新人教育もしっかりしている可能性大!
もし、「このステーション…気になるな」というところがあるのなら。
申し込みの段階か面接の場で、訪問の同行ができるかどうかを質問してみてください。
同行訪問を断るステーションは、縁が無かったと思うのが正解です。
「同行訪問は可能だけれど、面接の結果あなたはごめんなさい…」のケースかもしれないし、「同行訪問は致しません!」というステーションは人を育てる気持ちが薄いかもしれません。
もし同行訪問が経験できれば、スタッフが利用者さんをどれだけ大切に思っているかを感じることができるでしょうし、スタッフが自分のやりたい看護をできているか、スタッフ同士が相談できる場面があるか、ミーティングの雰囲気はどうか…などが肌で感じられると思います。
スタッフの勤続年数がやけに短くはないかも直接聞けるチャンスがあるかもしれません。
ただ「このステーションで勤務して、どうですか?」とは聞かない方が良いと思います。
もしも、そのスタッフさんが退職するチャンスを狙っている人だったら…。
「すごくいいよ。是非仲間になりましょう!」と言った後、あなたの採用が決まったらあっさりと辞めてしまうかもしれません。人員不足の時には退職願を出しにくいからです。
「収益ファースト」「所長ファースト」のステーションを避けるために。
是非ご検討下さい。
あくまでも、私の個人的見解ですが(笑)
ご参考までに。