ごきげんよう!きいです。
昨日は内服薬の調整をしてしまう奥様方のご紹介をさせて頂きました。
「夫が飲んでいる〝薬という名の何か小さな丸いもの〟」では無く、「夫の病気を治療するため・病状をコントロールするために必要な、大切なお薬」と認識してもらう方法…?
イヤイヤ。
それ以前の「そこから認識していただかないといけないご夫婦なんだ」という支援者側の認識。
それが大切な気がします。
…そんなふうに書かせて頂きました。
この「夫が飲んでいる〝薬という名の何か小さな丸いもの〟」というタイプのご家族。
ご主人の、お薬手帳や薬事情報を見せて下さいとお願いした時に…。
「薬は今まで自分で管理していましたから…私にはちょっとわかりません…」と、お薬手帳がどこにあるのかも分からない…というようなケース。
実は、少なくないんです。
緊急入院になった時、搬送先の病院の医師から「ご主人は、何かお薬を飲んでいましたか?」と聞かれて「朝にたくさん。昼と夕は1錠ずつお薬を飲んでいます」という返事をしても。
医師にはさっぱりわかりません。
お薬手帳があったかと思えば、「平成26年12月」の処方内容のシールの次のページに「令和6年3月」の処方内容が貼られていて「手帳内タイムスリップ」が起きている。
…かと思えば、他にもお薬手帳が何冊もあって「何件かの薬局に対してそれぞれ1冊ずつ手帳がある」という状態だったり。
そうなると、もう誰もお薬について分かる人がいません。
救急搬送先で。
災害時の避難先で。
飲んでいるお薬について聞かれたときに名前や量を答えられないことは、診断や治療に悪影響を与えるかもしれません。
ある利用者様の奥様が、とても素敵な方法をとっていらっしゃったのです。
「私はカタカナの名前を覚えるのが苦手なの。だから覚えなくて済むようにしたの」と…。
自分が覚える代わりに「お薬手帳は一人に1冊。いつもお財布と一緒に持ち歩く。シールがいっぱいになったら定位置へ片付ける。」
そうすると、いざという時に探し回る必要もなくなるのだそうです。
その他にも、防災意識の高いとある男性は「新しい処方が出ると、その内容が書かれた薬事情報をスマートフォンで撮影する」というのを習慣にされていました。
「薬を持って避難できないかもしれないから」と…。
とても良い方法だと思います!
一番新しい情報が、すぐに確認できるようになっている。それ以外の古い情報はしまっておく。古すぎるものは破棄をする。
これ、とってもありがたい方法です!
工夫次第で「ここに書いてありますから見て下さい」で済ますことができるのだから、超便利!
お薬手帳や薬事情報をおおいに活用するべきだと思います!