ごきげんよう。きいです。
「無いなら無いなりに生きるしかないんです」
これは、ある利用者様のご家族が話して下さったこと。
何が無いのか…?
それは「お金」です。
かつても話題にした「エアコンが無い部屋」で介護をし、訪問看護の料金も滞納。
今月ようやく、今年初めの集金分を振り込んでいただくことができました。
世の中円安の影響で、物価は上がる一方。
そればかりか、介護と医療にかかるお金も値上がりしています。
「無いなら無いなりに生きるしかないんです」
確かにそうですね。
でも日本はまだ、それでも生きていける国ではあります。
ただ生きていくための知恵と知識と実行力は必要です。
間違った判断をしないように、人の言葉に耳を傾ける柔軟性も必要です。
それだけは忘れないで欲しいのですが…。
昨日お伝えした<素敵な人>の利用者様。
「生活に困っていない」と話されていて、とても幸せそうでした。
だけど豪邸に住んだりブランドものや高級車をお持ちでもありません。
「無いなら無いなりに」と話すご家族の方が、立派なおうちに住んでいらっしゃいます。
家の中もたくさんの物であふれています。
これからこのご家族がどうなっていくのか…。
「無いなら無いなりに生きるしかないんです」とあえて口にしなくても、みんなそうしながら生きていると思うのですが…。
「無いなら無いなりに生きるしかないんです」というのは、「無いなら無いなりに生きていくこともできるんです」とも言えるのでしょうか。