ごきげんよう。きいです。
ちょうど今、「看護師への暴力」が話題となっています。
SNSでも、看護師に対して「どんな経験をしたか教えて!」と投げかけた方のインスタグラムに、いろいろな体験の書き込みがされているとか。
その方も言っていますが、「何をされたのか」も問題だけど。
されたことに対して「所属する組織が、どう守ってくれるのかが問題だ」と声を上げていますね。
今の「組織」は、「看護師側に落ち度があったのではないか?」と被害者を問い詰めることが多く、自分が被害にあった場面・悲しく悔しい思いをした場面を振り返れと求めることが多いのです。
それを求められたときの悲しみや悔しさは、被害にあったときの心の傷をさらに深めます。
私もいろいろな経験はしてきました。
叩かれたり掴まれたり、引っかかれたり突き飛ばされたり、痰を吐きかけようとされたり呪われたり…。
訪問から外されたこともあります。
私が今までで一番悔しかったのは、訪問から外されたとき「何があったのか」を聞く前に、「どこに原因があると思う?」と聞かれたこと。
何年経っても、忘れることができません。
看護師だから何を言っても、何をさせても、何をしても許されるわけではない。
SNSの書き込みにも「上司にそんな対応をされたら、即退職!」「そんなことを病院以外でやったら、普通に犯罪。なぜ病院では許されるのかわからない」という意見も。
病院では特に、看護師の人数が少ない。ナースコールを押してもなかなか来てもらえない等の問題もありますね。
だけど、人員不足は看護師個人の問題ではないんです。
「組織」の問題なんです。
「事を荒立てると、医師を巻き込むことになるから厄介だ」とか。
「それくらい我慢するべきだ」とか。
「患者様は病気なんだから仕方がない」だとか。
「ほかの人が言われないのに、あなたが言われるのはなぜだと思う?」
それも組織の考え…?
そうして守られなかった看護師は、職を離れてしまのでしょう。
今回の件は、看護師への接し方について考えるいい機会になったのかもしれません。
そして、捜査は「〝何があったから〟看護師に暴力をふるったのか?」に向かって、家宅捜索までに。
〝何があったから〟に目が向くのは良いことだけど。
事のレベルが違いすぎる…のかもしれません。
