ごきげんよう。きいです。
先日投稿した「私が待機の日の早朝に、お看取りになった利用者様」の話。
奥様が目を覚ましたら、夫の呼吸が止まっていた…。
「この利用者様。息を引き取る瞬間、独りぼっちで可哀そうだった」と、皆さんは思いますか?
もし思われる方は、大切な人とのお別れは「病院か施設」が向いているかもしれません。
もし思われなかった方は、「在宅」が向いているかもしれませんね。
在宅では「看取り」の前に、「在宅の介護」があります。
介護をする人の「生活」の中に「介護」があります。
寝ていても、起きていても。
食事をしていても、家事をしていても、買い物に行っている間もお風呂に入っている間にも、そこに要介護者がいます。
要介護者にとっても。
自分の療養生活と共に「家族」がいます。
家族が生活を送りながら、自分の介護をしていることを身をもって理解されています。
「私が待機の日の早朝に、お看取りになった利用者様」は、亡くなる前夜。
奥様へ「先に寝ていいよ」と仰ったのが、最後の言葉だったそうです。
いたわりの言葉が最後だったというのは、在宅の看取りでは少なくありません。
眠っている間に逝かれる…ということも少なくありません。
食事中、ふと見たら…ということも少なくありません。
ですが、なぜだか「お風呂中」は一度もお聞きしたことがありません。
逝く人も、安心して逝けるタイミングを選んでいるのかもしれませんね。
