そういえば…。

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 今日。ふと、考えたことがあります。

 「最近、びっくりするような褥瘡(床ずれ)の方をみなくなったな…」ということです。

 昔は…大きく、深く、ポケットと呼ばれる状態で、嫌な臭いがして浸出液があって、熱感があって…なんてハラハラする褥瘡の方がいらっしゃいました。

 それが最近の在宅では、そんなにひどい褥瘡の方に出会わなくなりました。

 とても良いことです。

 良い福祉用具(エアーマットレスなど)がたくさんあって、介護保険で安くレンタルができて。

 やばい時には、ケアマネさんに泣きついて、当日に搬入していただいたこともありました(笑)。

 良いお薬もあります。

 良い栄養補助食品を手軽に入手することもできます。

 主治医から特別指示書が発行されれば、看護師も頻回に訪問することができます。

 ご家族がいらっしゃれば、対処方法をお伝えすることで褥瘡のケアを頑張って行ってくれます。

 除圧のために必要なアクションもとってくれます。

 在宅は、褥瘡の治癒と予防においては良い環境だと思います。

 素敵な介護用品等が「望めば手に入る」のも、素晴らしいことだと思います!

 ただ…。

 ちょっと心配なこともあります。

 在宅ではなく。

 ある種(介護保険施設ではなく、看護師が不在もしくは褥瘡についての知識がないスタッフさんが集まっているところ)の施設は。

 まだまだ危険です。

 本人が「痛い」と訴える力が無い場合に、褥瘡が見逃されやすいです。

 「何かができている」と思われて。

 褥瘡だと気付かれない。

 そんなケースもあります。

 そんなケースが増えないといいな。

 

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