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在宅介護

 ごきげんよう!きいです。

 先日、在宅介護から施設入所へ移行になり、訪問看護が終了となった利用者様がいらっしゃいました。
 終了となったら、お別れ。
 利用料金が入金され、お渡しするべき書類などをすべてお届けできたら、大抵はご家族との交流も無くなることが殆どです。


 ただ、在宅でお看取りとなった方や、入院から病院でお亡くなりになったお付き合いの長かった利用者様等の場合。
 グリーフケアとして、ご家族が落ち着いたころ合いを見て訪問させていただき、お線香を上げさせていただいたり、介護を共に振り返りながらご家族を労うこともあります。


 今回の利用者様は、亡くなられた訳ではなく施設入所による終了です。
「娘様、大変だったものね。少しでも身体を休ませることができているかしら?」なんて言う話がステーションでされることはありましたが、介護の歩みを一歩進めたと解釈されていました。
 
 その娘様から、ある日お電話を頂きました。

それも、夜中の0時半。それから30分おきに3回。
緊急待機の携帯に。

 終了者家族から、夜中の電話で起こされたスタッフ…。
「…あ、すみません…」といって切れる。そしてまたかかってくる。
 何が起きたのかと話を伺ってみると、「施設の対応が事務的で、私の気持ちに寄り添ってもらえない」という気持ちが辛くなってしまって、誰かに聞いて欲しかったのだとか。

こういうこと、実は時々あるんです。
移行した施設だったり、入院した病院の対応に不満や不安がある方から…
「もう一度やり直すことができないか?」
「自分の選択が間違っていたのか?」
「施設入所や入院になってしまったのは、自分の責任なのか?自分がダメだったから、親がこんな目に遭っているのか?」
…というお気持ちになってしまう。
そして、それを誰かに受け止めて欲しくて、お別れになったはずの訪問看護ステーションへ電話をかけずにいられなくなってしまう。

 辛いでしょうね。
 訪問看護師はこういう時「あなたはもう終わった方なので、電話を頂いても困ります」とは言いません。
 そのご家族が、どんな思いで介護を続けて来たのかを共に振り返ったり、気持ちに寄り添いながらお話を伺います。
 だけど、今回のように夜中だったり、昼間でも何度も何度も…長時間の電話になる場合も大変になります。


 そんなお電話の話し相手には、定年を迎えたあと「看護事務」となった、私をはじめ「お姉さん組」が対応できればなぁと思いました。
 看護師の活躍の場は、利用者さんと離れた場所にもあるかもしれません。

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