まりぃさんとの同居を決意した時~物件探し~

母の介護

 ごきげんよう!きいです。

 まりぃさんの安全を確保するため〝私の職場の傍に物件を借りて、そこにまりぃさんを移す。そして私が通勤途中に様子を見ながら生活の支援をする。週末には泊まることもあり。〟

 それを目指していよいよ物件探しです。まだまだ大変なこともあるとは思われましたが、往復1時間ほどかかる実家へ通うよりは、楽になるだろうと思いました。

 またこの機会に、実家の片づけをしてしまいたいという気持ちもありました。

物件探しと選んだ決め手について

 とりあえず物件探しは私がしました。今は便利な時代で、希望の場所と家賃、条件を入力してネット上で物件検索することが可能です。

 ある日、そこで理想的な物件を見つけました。築40年以上の賃貸マンションですが、職場から車で10分以内と好条件なうえ、お家賃もお手頃。

探していた時期が10月という引っ越しの少ない時期だから出会えた物件だったのかも知れません。しかも新着マーク付き物件。

 えい君とも相談し、不動産会社にすぐに連絡。「母の介護をする物件を探している」と最初にお伝えしました。高齢者の一人暮らしは嫌がられる可能性があったのですが、私が通勤途中に通い、週末やには泊まる事を考えているとお伝えし、了解を得ました。

 お家賃がお手頃だった理由も確認しました。不動産会社によると、そのお手頃価格の理由は他のライバル社との競争のため、魅力的な価格を掲げた看板物件だったようです。

そのマンションの近くには、同じくらいの部屋数があるファミリー向けマンションが何件もあったのです。

 看板を掲げたとたんに契約が決まっては…という事なのでしょうか。内見の際になんとなく、そしてやんわりと、他の物件を勧められたりもしました。

でも自分の目で見て「この物件は良い!」と思った私は猛プッシュしました。

この物件を選んだ理由

・現在膝が悪く、将来車椅子生活になる可能性がある。バリアフリーでエントランスと玄関の段差が無い。

・廊下も車椅子が十分通れる広さがある。

・各階に停まるエレベータ―がある。

・同居に適した部屋数。

・入浴介助に困らない浴室の広さがある。

・トイレの便座に90℃回転で座れる。

・トイレやお風呂に新しい機能がついていない(「お風呂が沸きました」など、しゃべる機能や洗浄便座・フタが自動で開くなど。単純なつくりの方がまりぃさんが混乱しなくて済むだろうと思いました)。

…という点が私の中で決め手となりました。

他にもネットで色々な物件を検索したが、この物件以外に条件を満たすものは無かった。

 「だからこの物件の、この部屋を見せてもらっているんです!」

 「だからこの物件が良いんです‼」とチャンスの神様の髪の毛を離さないよう、頑張りました。

契約者は私。そして無事に審査も通り、入居が決定。契約を交わすことができました。

 大きな一歩を進んだような気がしました。

 ここをクリアできたら、まりぃさんの引越しも気が重くはありませんでした。

 まりぃさんの介護のキーパーソンに私がなり、兄のえい君は実家の片づけを担当することになりました。まりぃさんがいたら私は自由に動けない日が増えるでしょうし、えい君は仕事が休みの日や空いている時間に実家へ行って片付けができる、ということです。

 実家には両親のものだけでなく、私の独身時代の荷物も若干残っていたのですが、今の生活には必要ないから残されているのだと割り切り、処分してもらうようお願いしました。

今までやらなくてはいけないと思っていた課題が進んでいる実感があって、私はこの頃とても嬉しかったのを憶えています。

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