ごきげんよう。きいです。
ダイタイブ…それは「大腿部」のことであり、いわゆる〝太もも〟なんですが…。
それがどうした?と聞かれますと…。
私、利用者様の訪問中に、撫でまわされまして…。
それはある男性利用者様の訪問看護に伺ったときの事。
ベッドサイドに腰を掛けながら、最近の体調について話す利用者様。
正座をしながらお話を伺い、気になることを書き留める私。
そこへ、スッと奥様が近づいてきたと思ったら。
「きいさん…。上半身は細いのに、太ももはこんなに太いのね~。私なんて、骨と皮ばっかりなのに、こんなに太いなんて。羨ましいわぁ~」と撫でまわすのです。
何が起きたのか?
まあ、一瞬驚きましたが…「きっと、私の太ももがしっかりしていることを褒めて下さっているんだろうな」と解釈し…。
「鍛えていますからね!」と返答。
奥様は「やっぱりね~!羨ましいわぁ~!」と笑顔で立ち去っていきました。
この奥様。夫の内服薬を自己調整して便秘になってしまった「後者」の方なんです。
悪気が全くないのは分かります。
私もおばちゃんなので、女性に触られたからって、どうっていうことも無いのですが…。
もちろん、その行動の真意は「自分の太ももは細く、骨と皮ばかりになってしまった。それに比べてあなたの太ももは、張りがあって羨ましい!」という気持ちの表出だと思います。
だけど、その距離感の取り方には注目してしまう。
「家族以外の人の太ももを断りなく触った上、『太い』を繰り返した」
やっぱり、認知症…ありそう…かな。
だけどご家族へは、なんとなく報告しにくい内容となってしまいました。
「あなたの母親が、訪問看護師の太ももに断りなく触った上、『太い』を繰り返した」って報告を受けたら…。
悲しくなるだけですしね。
そんな報告を上げて来る「訪問看護」が嫌いになっちゃいそうです。
奥さんは気が済んだでしょうから、それを繰り返しそうにも無いような気がします。
他に気になる行動が出てくれば…その状況にあった対応をするのみです。
訪問からの帰り道。
車の中で「今のはハラスメントじゃないよね?」と「予測や予防ができたか、できなかったのか?」を自分なりに振り返りをして…。
自分の中では「ハラスメント行為には当たらない」という結果を出しました。
だけど、触られた上「太い」と言われてちょっとモヤモヤしたので。
事務所に帰って「こんなことがあって、びっくりしちゃった!奥さんに触られた場合って、セクハラじゃないよね?」と、そこにいたスタッフへ一応〝報告〟という名の相談を投げかけ。
「それは若さが羨ましいという現れでしょう!」という結論を導き出したのでした。
一昔前だったら、もっと単純に「若さが羨ましいという現れ!」という決着をつけられたのに。
今はずいぶん回り道をしないといけなくなったんだな…と複雑な気持ちになった一件でした(笑)。