ごきげんよう。きいです。
皆さんももう耳にしていると思います。
90代の男性がゼリーを喉に詰まらせて窒息し、亡くなったのは施設の職員が誤嚥を防ぐ義務を怠ったことなどが原因として家族が裁判を起こし、裁判長は施設側の責任の一部を認め、施設側に2365万円の支払いを命じたというニュース。
職員が他の利用者に配膳をしていて、男性が誤嚥する様子を見ていなかった。誤嚥を防ぐ措置を講じていれば防げた義務を怠った…ということなどですが…。
今、ネット上でも「今後施設等が訴えられるのを避けようとしたら、胃ろう増設で経管栄養の人しか入所させられない」とも言われ始めていて…。
とても残念です。
私、詳しくは分からないのだけれど…というのを前置きさせて頂いた上で、問いたい。
「この方は、ゼリーを安全に嚥下する能力が無い方だったのだろうか?」
「ゼリーを嚥下することが困難な方に、誤ってゼリーを配膳したことが原因で、窒息をしてしまったのか?」
もし、そうではない「普通食を自力摂取ができて、摂食嚥下に問題が無い」と評価されていた方だったとしたら…。
それは施設が気の毒。
その方がゼリーをのどに詰まらせた場所が「施設」だったから。
施設でなくても、90代の方なら自宅でも有り得るんじゃないかな?
施設内で何かを口にするときは、必ず職員の見ている前でお願いしますって訳にも行かないし。
更に言うと、「口の中のものを飲み込んでカラになりましたね?では次の一口をどうぞ…」を全員に繰り返す訳にもいかないし。
「食事時間の事故を未然に防ぎ、誤嚥事故を見逃さないために」なんていう理由で、食事の場に監視カメラが設置されることにもなりかねないのでは?
それじゃあ、食事が楽しくない。
施設内では「自己責任」という言葉は無いのかな。
そんなふうに考えてしまいました。
また今回も、私の個人的見解です。