恥ずかしいこと

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 最近、久しぶりに耳にした言葉がありまして…。

「介護サービスを使うと、家の片付けが大変で負担です」という言葉です。

ヘルパーや訪問看護師、ケアマネジャーなどが家に来るから「きれいにしておかないといけない」と、一生懸命掃除や片付けをしてくださって…それが負担になって…人が来るのが嫌になっちゃう。

結構、あるんです。この話。

私たち訪問看護師は、もし家がきれいではなかったら「介護が大変で、掃除や片付けを行う余力がないのかもしれない」と考えます。

逆に、とてもきれいにしていたら「介護も家事も頑張って、大変ではなかろうか?」と心配になります。

家の中の様子から、本人やご家族の生活を読み取ろうとはしますが。

本人やご家族の人格を否定するようなことはありません。

そして、家の中が「きれいか、きれいではないか」ということをあまり問題視はしません。

「安全に暮らせるかどうか」を問題視します。

これは看護師としての見解です。

そんなことを言いながら。

一個人としては。

私、まりぃさんを自宅で介護していた時。

のんさんがヒアリングにいらっしゃる日は、やっぱりあちこちに転がっているものを片付けたし。

掃除もしたもの(笑)。

「きれいにしていない部分を家族以外の人に見られること」って、やっぱり恥ずかしい。

「見せても良いんですよ」「私たちは何とも思いませんから」と言われたとしても。

「自分が嫌なんです」って思っちゃいますよね。

どんなふうに思われて、どんなふうに評価されたり情報が伝わっていくのかが不安でもあります。

本当は「よほどでなければ、問題にならない」が正解だってわかっているのに。

 常に家をきれいにしておくことができれば良いけれど。

 忙しければ、難しい。

 介護中であればなおさら。

「片付ける人は自分しかいないのに、家族は全員汚す人。」これもキツイ。

 モヤモヤと考えた結果。

「多少散らかっていても割り切れるか、割り切れないか。」

要は、自分が要介護状態であるか、親の家で親の介護をしている場合は「仕方がないと割り切れる」

「自宅で配偶者や同居家族の介護」の場合に、割り切れず「恥ずかしい」が芽生えちゃうんだろうな。

 ちなみに、「今までの訪問経験の中で、きれいじゃない家はどんなふうでしたか?」と聞かれたら…。

・靴を脱いで上がれない家

・壁に人間のいろいろなモノが付着したままの家

・複数のペットのいろいろなモノが多数転がっている家

・荷物やごみをかき分けないと通れない家

私たちがいう「きれいではない家」は、レベルが違うのです! 

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