ごきげんよう!きいです。
最近、80代の女性とお話をする機会がありました。
さほど遠くはないところに娘様が住んでおり、週末には様子を見に来て下さるのだそうです。
その女性は「うちの娘は言いにくいことをハッキリ言うから…。もしもの時のために、いろいろ書いておけって言うのよ」とおっしゃいます。
その女性に、私は言いました。
「素晴らしい娘さんですね」

そしてその女性に、「もしもの時」というのは亡くなった時だけでなく、自分で自分のことができなくなった時のことも含まれるのではないかという、私の気持ちをお伝えしました。
自分で自分のことができないとは、認知症のように判断ができなくなることもそうだし、歩くこともままならず、外出も難しくなって家事も困難になるような状態も含めています。
自分のお金を自分の介護に使ってもらって、後々に娘様が困る事のないようにしてあげると良いのではないでしょうか?とお話ししました。
その女性は「自分が亡くなった時のことを娘が考えている」と思っていた様子でしたが、もっと近い日のご自身の介護についても関係してくるのだと受け止めて下さいました。
「自分のことを書き残すときは、一人ではなく娘様と一緒に書かれると良いですね」とおススメしました。

だけど、その女性…。
最初は娘様のことを〝言いにくい事をハッキリ言う〟とおっしゃいました。
やはりこの方にとって、いや、この年代の方々にとっては、自分の亡くなった後の話やそれに備える話は「言いにくいこと=話しにくいこと」なんだなぁ…としみじみ感じたエピソードでした。
そして、子供にとっても言いにくい=言葉にしにくい事を、お母さんへ発言できた娘様は素晴らしいと思いました!
まだまだ自分の「もしもの時の話」をオープンにできない方がたくさんいらっしゃるんだろうな。
それが少しでも、オープンになればいいな!と思います。