まりぃさんの一週間

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 まりぃさんは介護老人保険施設Aへ無事入所になりました。そして、入居者さんへの感染予防として「まりぃさんが一週間個室生活を送りながら体調確認をし、何事も無ければ皆さんと一緒の集団生活の仲間入りができる」という時期を過ごしました。

 面会ができないので直接ではありませんが、その時の様子を相談員さんへ伺ってみました。

一人で個室という経験

 まりぃさんの人生で、個室で寝泊まりしたことがあったのか?

実は私にはわかりません。もしあったとしても、ホテルに泊まった時くらいではないかと思うのです。

まりぃさんは、お嫁に行くまでは実家暮らしでした。結婚してからは子供も生まれ、常に周りに人がいました。

元々は、友人と旅行を楽しむ人でもありませんでした。

手がかかる父がいたからです。

まりぃさんが旅行に出かけるようになったのは、父が施設へ入所になってからです。

友人に誘われて、ちょこちょこ出かけていたようです。だけどその時に、個室だったか?というと、そうではなかったのではないのかな…?

父のいない生活は一人暮らしではありましたが、たくさんの普段使いの物や思い出の物に囲まれて暮らしていました。

 まりぃさんはあまり経験したことのない、初めての場所での個室生活です。

 私は「落ち着かなくって、部屋から頻回に出ようとするのではないか?」「絶対、家に帰るって言いだすに違いない」と思っていました。

本当に?

 数日して施設Aの相談員さんからお電話を頂いたときに、まりぃさんの様子について聞いてみました。

「家に帰るって部屋を出たりしませんでしたか?」

ああ、それはねぇ(笑)。でも、戻りましょうって誘導すると素直に帰って下さいましたよ。

やっぱり出ていたのね!

「食事は食べていますか?」

それがですね…あまり食べようとしなくて。

少し傍にいて話しかけたりするんですけど、スタッフに「食べなさい」って食事をくれようとするんです。

自分が食べても良いものなのかが分かっていないのだと思いますよ。きっと…。違うかな…?

「夜は眠っていましたか?」

何度か起きていることがあったようですね。

やっぱり!

あ、あと…。ベッドの上に立ち上がっていましたね。

はあ?ベッドの上に?何ですと?

「家ではそんなことは無かったんですけど…」

壁に掛けてあった絵が気になったみたいで…。どうやら絵を取ろうとしたらしいですね。

その絵はスタッフが外させていただきました。

本当にすみません…。

「トイレの方は大丈夫ですか?」

トイレは失敗が無いんですよ。ちゃんとトイレでなさっていますよ。

えええええー‼

それが一番びっくりです!

家ではあんなにモレモレだったのにー!

やればできるんじゃないの!

なんか悔しい!

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