ごきげんよう!きいです。
10月に入り「あと今年も残すところ…」と言いたいところですが。
今回は「社会人1年生の皆さん!ようやく半年が過ぎましたね!」と言います。
社会人1年生が、必ず一度は落ち込む「先輩によって言うことが違う問題」。
この問題。
私が1年生の頃から、ずーっとありますね。
私…「なぜ、何十年も経っているのに解決できないんだろう?」と思っちゃいました。
今もたくさんの1年生が、悩んでいるようです。
そこで「解決」にはならないかもしれませんが、私の個人的見解をお伝えしたいと思います。
看護師1年生のAさん。ある疾患の患者様の処置に初めて就くことになりました。
先輩Bさんが指導にあたり、その方法や注意点などを教えます。
そしてAさんは真面目で頑張り屋さんなので、帰宅後も復習。次に自分がその処置にあたっても大丈夫なように、Bさんの教えを完全コピーできるように、頭に叩き込みます。
準備する物品は…固定の方法は…観察項目は…。
そして後日。
先輩Cさんの指導の元、Bさんに教わった方法を誠実に再現します。
そしてCさんに「違うでしょう?ちゃんと教わらなかったの?ここはこうじゃないと…云々」と注意を受けてしまいます。
Aさんは混乱し、「B先輩はこう言いました」とも言えず、「自分が悪いみたいじゃない。先輩の教え通りにしたのに…」と不本意です。
さて。この場面で、「悪いのはだれでしょうか?」
私は「誰も悪くはないけれど、みんなが少しずつ残念」だと考えます。
まずAさん。看護の処置やケアの方法は「患者様の状況や環境などで応用を利かせないといけないことだってある」という引き出しがまだ足りません。
Bさんに教わった時と、Cさんに教わった時を振り返り、「教えが違うのはなぜなんだろう?」と考えられると良いのですが。
そしてB先輩。「患者様の状況や環境などで応用を利かせないといけないことだってある」という引き出しは既に持っているはずです。
「私は今回こうしたけれど、毎回同じとは限らない。今度同じ処置に就いたらその指導者と一緒に振り返ってみてね」と一言添えるだけで、迷える1年生を救えたかもしれません。
最後にC先輩。Aさんが頑張って完コピしたことを「違う」と一刀両断してはいけませんね。
1年生の完コピは、「努力の成果」なんです。それは受け止めてあげて欲しい。
まだ応用が利かない1年生が、現状にそぐわないことをしていると気が付いたのなら、「前回はどういう方法で教わった?今回とどこが違うか分かる?」と聞けると良かったんだと思います。
今回のような案件。
「あの先輩とこの先輩の言うことが違う」ということが問題なのではなく…。
「二人の先輩が言うことが違うのは、なぜだろう?」と考えて、それを先輩に確認できる職場のムード?余裕?先輩の懐の広さ?があれば良いのですが。
Aさん…「前回はB先輩から、こう教わったんです~(涙)」とは、絶対に言ってはいけません(笑)。
「前回はこう教わったのですが、今回との違いはどこにあるのでしょうか?」とC先輩に聞けると良いですね。
「誰が」ではなく「どこが」です。
だけど、そこは1年生。
先輩に注意をされて、冷静に切り返せることは…ないかぁ~?ないよね~?
となると…そこは先輩が救いの船を出してあげて欲しいな。
看護師歴30ん~年と半年を迎えた、きいの個人的見解でした(笑)。