いよいよ来たか

uncategorized

 ごきげんよう。きいです。

 先日発生した利用者様のトラブルに、「いよいよ来たか…」と実感した話です。

 その利用者様は、持病のある認知症の高齢男性です。

 その方が「家を出たっきり帰ってこない。どうすれば良いでしょう?」と、遠方に住むお子様から電話がかかって来たのです。

 訪問看護は、そもそも「在宅療養者のいらっしゃるご自宅へ訪問し、ケアを行う」のが鉄則です。

 「行方不明になっている利用者様の捜索」はルールから外れています。

 娘様と相談をし、利用者様の最近のご様子が分かる訪問看護師から、警察に連絡をすることになりました。

 話の結末は…「警察に連絡をしている最中に、『本人が帰宅した』という連絡がご家族から入った」ということなのですけれど。

 いつか、絶対に発生すると思っていたことが、いよいよ起きてしまいました。

 ご家族様への「家族が行方不明になった時のアクション」についてのマニュアルを作らないといけないかしら。

 「この方が倒れていたら、こちらまでご連絡を!」という何かを作ることも検討…?

 でも、本当は…。

 ご家族が認知症と診断されたときから、「いざという時にはどうしよう」と考えておいて頂きたいのです。

 介護は「介護サービスの支援者が中心」ではないのです。

 また、擁護の義務は血縁者にあるのです。

 もちろん、それがどうしても難しい「認々介護や老々介護、ご家族様の支援が期待できない」といった場合は別ですが…。

 利用者様が行方不明になる事…これからも発生すると思う。

 予定の日に訪問したら「家にいない。これは…行方不明?」ということは、想定内です。

 「家へ帰宅した。ケガをしていないか確認をしに訪問して欲しい」はアリです。

 だけど「今、行方不明なんです。探して下さい」は、訪問看護師にはできないことだとご承知おき下さい。

タイトルとURLをコピーしました