ごきげんよう!きいです。
今回はまりぃさんのお話しからちょっと脱線。〝介護っていつから始まるのかな?〟〝なにか備えておいた方がいいのかしら?〟ということについて、考えてみました。
私は、まりぃさんがアルツハイマー型認知症の診断を受ける前に「もしかして?」と気づき、日常生活に目を光らせるようになりました。でもその頃はまだ、私は〝介護がスタートしている〟と思っていませんでした。
〝これから介護が始まってしまう、どうしよう…〟と思っていました。
その頃の私はもっと直接的な介護、例えば薬を正しく内服するためのサポート、食事の世話や自宅の環境整備などが必要になって、初めて「介護が始まった」というものだと思っていたのです。
でも今、まりぃさんの介護について考え「もし私が介護される本人だったらどう思うだろう?」という自問自答を散々繰り返して、辿り着いた考えは違いました。
介護の始まりとは…
私が辿り着いた〝介護の始まり〟それは…。
- 親の買い物のために車を出す・荷物持ちに付き合う
- 親の受診への同行や各種手続きの代行をする
- 親に携帯電話・スマートフォン・タブレット等を持たせる・使い方を指南する
- 親の健康診断の結果を聞くために連絡をする
など、生活の支援や心配りが始まった時。それが介護の始まり。
そして、それ以前に起こる〝介護の始まりを予感させること〟について。
・親が持っている荷物を代わりに持ってあげたことがある
・親と並んで歩いている時に、車道側もしくは危険だと思う側を歩くようになった
・親の足並みに合わせてゆっくり歩いている自分に気が付いた・・・ などなど。
そんなことが介護の始まり?と思われるでしょうか。
親と一緒にいて、頼りなさを感じた時。守られているのではなく、守ってあげないといけない親の存在に気付いた時。
日常生活の支援は凄く自然に始まります。家族だから、身近な人だからこそやってあげたい助けがあります。
「しょうがないなぁ」なんて言いながら付き合う。また、それを必要とする本人がいる。
「助けが必要」それはもう、介護の始まりだと思うのです。
だから〝介護の話は元気なうちから、しておく・聞いておく〟のが良いですね。
親を思いやること、心配すること、行動することを自然にできることは幸せなのかも知れません。それができない環境や親子関係もありますから。
もし自分がそばにいてあげられないのなら、代わりに誰に助けてもらおう?
もし自分がそばにいても、疲れてしまったら?病気になったら?できない事情があったら?
誰に助けを求めたら良いのかしら?
介護の話は元気なうちから
介護には家族以外にも、相談したりお願いできる人(ケアマネジャーやヘルパーさん、ご近所さんなど)がいます。
助けてもらうにはどうすれば良いだろう?
それは、介護の始まりを実感したらその次に考えるべきこと。
親の事って案外わからないことが多いですよね。でもそれは当然の事だと思います。お互い大人だし、すべてわかるなんてことはあり得ない。遠くに住んでいれば尚更の事。
親が誰と仲が良くて、どこによく足を運んでいて、家の傍にはどんな介護支援があるのか。持病はあるのか?主治医はだれか。かかりつけの病院はどこ?
親からさりげなく聞き出すのも至難の業です。親が元気なうちからよく耳を傾けておきたいですね。そのうちに親と〝介護〟についても自然に話し合えると良いですね。
ちょっと前までは〝親の死〟や〝親の介護〟については話すことがタブーのように思われて来ました。でも、今は時代が違います。何と言ってもたくさんのサービスが利用できるので、その中から選択してコーディネートしなくてはいけないのです。今後の生活についての気持ちや希望を確認しておくことが大事です。
「希望通りにはいかないこともあるけれど、できるだけ気持ちに沿った応援をしたいから」と話してみてはいかがでしょうか。
どうかあなたは、きいのようにいざという時に慌てないで済みますように。