ごきげんよう!きいです。
先週の土曜日、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』を拝見しました。
今回の話は…。
20歳にならない青年が税金を滞納。両親は亡くなっており、同居の祖父は要介護状態。
祖父の介護のために正社員にもなれず、生活は苦しい…。
「ヤングケアラー」です。
そんな設定の中、あんなことがあったりこんなことがあったりして、青年はハッピーになって終話する訳ですが…。
一緒に見ていた娘は言いました。
「介護保険を使っていなかったってこと?」
私は「多分、ご両親もいらっしゃらないし、周囲に介護で困ったらどうすれば良いかを教えてくれる人がいなかったんじゃない?」と答えました。
ベッドで寝たきり(かもしれない)レベルの高齢者を、たった一人で、誰の助けも受けずに介護する青年。自分で何とかしようとして追い詰められているようで…。
残念ですよね。もっと早く、誰かに相談しないと!
…と言っても、周囲には介護に詳しい友人も職場の先輩もいなさそう…。
ヤングケアラーには、こんなことも十分考えられるのね…。
そんな読み方をしてしまった、きい母娘でした。
実はこれが、介護の始まりにありがちなんです。
介護保険申請の前に、介護用に自費でリフォームしてしまったり、高額な介護用ベッドを購入してしまったり、嫁を退職させてしまったり…。
最初の一歩は「40歳から払ってきた介護保険料を使ったサービスを、いよいよ受ける時が来たのではないか?」と考えることから始めて欲しい。
確かに手続きが必要で分かりにくいかもしれないけれど。
中学校区に1か所は、必ず地域包括支援センターがある筈なんです。そこで相談をして欲しいな。
もし、まだ早いと思っていても…。
遠方にお住まいのご両親の介護が気になる皆さんも…。
役所に行けば、大抵は無料配布の〝介護サービスの案内〟や〝介護サービス事業者ガイドブック〟のようなものが絶対にあるはずなんです。
それをもらっておいて、目を通しておくとよいと思います。
ちなみに、私の今手元にある〝介護サービス事業者ガイドブック〟には…。
・市内30か所の地域包括支援センターの場所と連絡先・担当地区一覧
・介護保険の仕組みと保険料について
・認定の流れについて
・介護サービスの利用の仕方について
・居宅サービスと地域密着サービスについて
・福祉用具サービスについて
・住宅改修サービスについて
・施設サービスなどについて
・市が独自に行う介護予防事業について
・居宅介護支援事業所(ケアマネジャーがいる事業所)・訪問介護事業所(ヘルパーがいる事業所)・訪問入浴・訪問看護・通所介護・訪問リハビリ・短期入所生活介護…
その他介護に関わる事業所が場所、電話番号、職員数、利用定員等々が掲載されています。
事業所には変更が度々生じるので、最も新しい年度のものを入手することをお勧めします。
やっぱり「知っている」のと「知らなかった」では、違います。
もしもに備えておくことはとても大切です。
そして、一つだけ言わせてください。
それでも「誰かが都合よく助けてくれることは無い」という事だけは頭に入れておいて下さい。
お金とキーパーソンは、絶対に必要です。
利用するにはお金が必要で、決定には本人もしくは血縁者の存在が必要です。
それだけは…なにとぞ…(涙)