親の介護と介護離職

在宅介護

 ごきげんよう!きいです。

 いよいよクリスマスですね。お正月も近付き、また一年があっという間に過ぎて行こうとしています。この数年間コロナ禍ということで実家への帰省を控え、この年末年始に「数年ぶりにようやく帰省ができる」という方々も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 親との再会という機会。もしかしたら「久しぶりに帰ってみたら、父が…。母が…。」という方がいらっしゃるかも知れません。「うちの親、大丈夫?」「仕事を辞めて帰った方がいいのかな?」年末年始とお盆の時期は、そんな心配事がチクチクと胸を刺激する時期なのです。

介護離職の誘惑

 親御さんが近くにいても、遠くにいても〝親の介護が始まる・始まった・大変になってきた〟と実感したとき、みんな一度は考えるという〝介護離職〟。

 実は私も、割と早い時期(まりぃさんと同居を始めてしばらくした頃)に介護離職を考えたことがあります。

 やらなきゃいけないことが山積みになっている時や、親の体調が悪い時、自分の体調が悪い時、介護と仕事と家庭のことで疲弊してしまったときは「仕事を辞めないとダメかな?」から「仕事を辞めたら少しでも楽になれるかも知れない」へ、気持ちが移行してしまいがちです。

 でも、その判断はしっかりと冷静に考えてからするべきです。

 

 私もかつては、「仕事を辞めたら少しでも楽になれるかも知れない」と考えた人間です。

 介護が永遠に続けなくてはいけないもののように感じられたり、きちんとまりぃさんを見てあげなきゃ!なんて気負っていた時。やはり疲れてしまって、楽になりたいと願いました。

 そして介護を投げ出すことはできないから、仕事を辞めてみたらどうだろうかと…。

 まあ、私の場合は一度現場へ出ると、そんなことは頭から吹っ飛ぶような出来事が日々起きるので、その問題解決をしているうちに冷静になれたのですが…。

 ある時、のんさんに「実は介護離職を考えたときがあった」と話したことがありました。

その時に「え-!!きいさんでも、考えるんですか?」とびっくりされました。

 訪問看護の仕事に就き、職場の仲間は協力的。介護のことだって、良く知っているではないですか?と思われたそうです。

 だけどね、のんさん。どんな人間でも先が見えない不安や、仕事と介護と家庭の疲れは、本当にしんどいんですよ。

そんな時に〝仕事を辞める〟って、すごく魅惑的に思えたんです。

これがもし、職場に対して不満を持っていたり、元々辞めたいと思う理由があったなら。

本当に辞めていたかも知れないなぁ…。親の介護を理由にして。

冷静に考えると…

 「親の介護のために退職します。」って、すごく上司に言いやすい。周囲の人が「どうして?」と言いにくい退職理由です。

「大変ね。頑張ってね。」って声を掛けてくれたり「親を大切にして偉い」と思われて…。

 だけどよく考えてみて。

退職してしまったら、大変な影響があるということも冷静に考えておかないといけない…。

 介護って先が見えないものだから、ずっと続くかも知れないけれど、あっけなく終わってしまうこともあります。

 介護が終わって再就職をしようと思っても、若い人のように再就職が容易ではないことも。

 一度辞めた仕事へは戻りたくても戻れない。それまで長年築いてきたキャリアが無駄になってしまうこともあります。

 経済的負担も生じるでしょう。

 介護に専念すると友達との距離がうまれてしまいます。

 みんなみんな、実際に耳にする話です。

 避けられるなら避けた方がいい。

 

 じゃあ「仕事を辞めたら少しでも楽になれるかも知れない」と思いながら、仕事と介護と家庭の疲れと戦いながら、仕事をしないといけないのか?ということになってきますが…。

 できれば介護の負担を軽くする方法を検討する方が良いでしょう。

 ケアマネジャーに相談に乗ってもらって、介護サービスを利用して。通いのデイサービスだけではなく、お泊りするショートステイも良いじゃないですか。

 仕事のためだけではなくて、自分のやりたいこと・自分らしくいられる場所を失わないために。

 仕事との両立が介護の気分転換になることもおおいにあります。

 退職を考える前に、職場の仲間や上司から介護への理解が得られるように、早いうちから「親の介護が始まりました」とカミングアウトしておくと楽です。

介護離職はしない方向で考える方が、自分にとっても、社会にとっても良いのです。そう信じているのです。

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