ごきげんよう!きいです。
昨日は<高齢者と毛の話>で、介護を受ける前の心得として脱毛する「介護脱毛」の話を書かせていただきました。
今回は、その反対?の話です。
反対?の話。
私…これまでの看護師人生の中で何人か、(今でいう)アートメイクで眉を描かれている方にお会いしたことがあります。
最近、そのお一人(90代の女性です)と眉毛の話になりまして…。
「これ(眉)ね。若い頃に友達に誘われて、色を入れたのよ。当時はそれがおしゃれだとか、老後のためだとか言われてね。」
「老後のためですか?」
「そうよ。年をとると薄毛になるから、眉毛が無くなってみっともないとか、毎日描くのが大変だとか言われてね。」
へええええ~。
で。今はどう思うのかという話になり…。
その方は「良かったとも、悪かったとも言えないわね」と仰いました。
「眉毛は、みっともないとは思わなくて済んでるの。だけど、90を超えるとどこもかしこもダメよ。眉毛だけ良くてもね~(笑)」
そして「褒めてくれる夫も亡くなったし、鏡を見ても自分の顔もかすんで見えるのよ~(笑)」とおおらかに笑います。
なるほど…。
いろいろ考えさせられます。

この先輩女性が若かった頃の美容業界は、「老後は薄毛になるからみっともない」という戦略だったんですね。
それが、今は「老後のために脱毛を!」なんですね。
だけど。
その「老後のため」のお気持ち。
美容だけに目を向けないで、介護サービスについての情報収取や老後の介護に困らないお金の準備にも目を向けて欲しいな~っ。
