介護は〝女性がやるもの〟と決めつけないで!

在宅介護

 ごきげんよう!きいです。

 今回は〝介護〟って、女性が行うものと思われていないかな?そう思われたら嫌だな。という事を個人的見解として、書いてみたいと思います。

 介護のことを食事の世話や着替えの手伝い、入浴の手伝いやオムツ交換を行うこと」と直接的な身体ケアと考えてしまったとき、なんとなく子育てと重ねがちになりませんか?誰かのお世話をするということにおいては、確かに男性と比べると女性の方が上手いかもしれません。細やかな気遣いだってできるかもしれません。だからなのでしょうか?家族の介護が必要になった時、男性たちはその役割を娘・姉・妹や嫁に任せてしまいがちになっていないかな…。    

 しかし、赤ちゃんのお世話と、高齢者の介護は全くの別物です。赤ちゃんのお世話の時のように、ホルモンも湧き出てはきませんし、本能も働きません。遺伝子に組み込まれていないことをやることになるのです。

 上手いから、任せておけば安心だからと言って、女性に任せっきりにして欲しくはないのです。

介護ってどんなことをするのでしょうか?

 介護って、先ほど書かせていただいたように〝食事の世話や着替えの手伝い、入浴の手伝いやオムツ交換を行うこと〟だけではありません。

 では具体的に、どんなことをするのか?

・体調全般に気を配る (体調の相談にのったり、健康診断を受けるよう促したり…)

・生活全般に気を配る (電球の付け替えや電化製品の不具合の調整・詐欺被害の防止など…)

・自宅内の危険回避 (転倒の原因の除去や暑さ・寒さ対策など…)

・できないこと・困っている事の手助け (背中に湿布が貼れない・足の爪が切れないなど…)

・買い物の手伝い

・各種手続き・書類記入の手伝い

・受診の付き添い

・布団の上げ下げ・ベッドのシーツ交換・季節の衣替え

・掃除や洗濯の手伝い

・金銭管理

・服薬管理 

・家事の見守り (調理中の火の始末・水が出しっ放しになっていないか・段取りが上手くできているか?など…)

・介護サービスの検討・手続き・契約・付き添い

・寝起きの手助け

・洗面や整容の手助け

・食事の手助け

・着替えの手助け

・トイレの手助け

・お風呂の手助け

・お口の中のケア

・オムツ交換

・各種医療的ケア

ざっくり…本当にざっくり挙げただけで、こんな数になってしまいました。

 文字で見れば、すごく単純ですが、これを実際にやるとなるととても大変なことです。

介護は一人でやらない!

 状況確認や調整のために電話で話をすること自体、気が重いかも知れません。自分の大切な時間を割かないといけません。契約や外出の同行などは、仕事を休む必要もあるでしょう。

 身体のケアが必要になってきたら、大変さのグレードもアップします。食べたがらない人にご飯を食べさせないといけない。嫌がる人をお風呂に入れないといけない。口を開けない人の歯を磨いたり、入れ歯の付けはずしをしたり…もちろん、みんなが拒否的とは言えませんが、十分に考えられることです。拒否的ではなくても「申し訳ない」「こんなことまでやらないといけないの?」という気持ちが交錯します。

 夜のトイレに付き添うようになると、睡眠時間も削られます。オムツ交換などのケアは、介護する人・される人双方の精神面にもかなりの負担となります。

 最後に挙げた医療的ケアは、胃ろうやバルンカテーテル(いわゆる尿管)、褥瘡(床ずれ)の処置や点滴などを言いますが、これらは在宅療養をされている方に行われている医療的ケアの中でもポピュラーなものです。介護者は人の傷を目の当たりにすることになりますし、点滴においては「ちゃんと滴下しているか、動いて身体に管が絡まないかが気になって眠れない」という方も出てきます。

 ここで想像してみて下さい。これらを、あなたがたった一人でやらないといけなくなった時のことを。

 嫌ですよね。いくら家族のためだとしても、しり込みして当たり前だと思います。

その気持ちには、男性も女性も、違いはないと思います。

だから…介護って一人でやると辛いんです‼任せっきりにしちゃダメなんです‼(ここは声を大にして訴えたい!!)

 家族やお友達、地域の皆さんがみんなで関わって、得意なことやできることを、それぞれがやるというのはいかがでしょう?介護サービスも利用できれば、より楽になるでしょう。


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