「怖い」と思った夜

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 ごきげんよう。きいです。

 暴風雨の夜。

 我が家は何度か停電しました。

 短時間で復旧したので、生活には全く問題はありませんでした。

 だけど、その時本当に「怖い」と思いました。

 外を見ると、信号や街灯が消えていました。

 自分の家が電気系統の故障や不具合で停電になった訳ではなく、地域的な停電であることがすぐに分かりました。

 私が「怖い」と思ったのは、家中が真っ暗になったためではありません。

 暑い夜に停電になると「涼」がとれなくなる。

 それが頭に浮かんで、怖かったのです。

 エアコンが作動しない。

 扇風機も使えない。

 冷蔵庫も機能しない。

 「暑い」

 「冷蔵庫の中のものがダメになっちゃう」

 それだけではありません。

 私が訪問する利用者様たちの中には「体温がうまくコントロールできない」という方たちがいらっしゃいます。

 人工呼吸器や吸引器などを使用している方々は、予備バッテリーや充電器、発電機を準備している方々がいます。

 そういう「命に関わる医療機器は使用していない…だけど体温のコントロールがうまくない」という方々が、実は大変なのかもしれません。

 停電の間や避難所に避難している間。「体温を下げるために、水で濡らしたタオルを当てて、うちわで身体を扇ぎ続けるしかなかった」という経験談をご家族から伺ったことがあります。

 そんなことを思い出した夜。

 「停電は冬よりも夏の方が影響が大きい」…それを実感した私でした。

 

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