ごきげんよう。きいです。
少し前…「看護師の証明」という記事を書きました。
痰等の吸引や、経管栄養の注入をヘルパーさんが安全に行えるように、利用者様のお宅で実技指導や実技チェックを行う「実地研修」についての記事です。
内容は「手続きが大変なんです!」というものでしたが(笑)。
今回は「せっかく指導しても、ヘルパーさんが替わるたびに、また同じことの繰り返しになってしまう」という…その悲しみを…お伝えしたくて…(涙)。
「ヘルパーさんが替わる」。
その理由は退職です。
重度障害の利用者様が在宅生活を続けるために、24時間ヘルパーさんの付き添いが必要となることがあります。
そのヘルパーさん方。
人工呼吸器の装着など医療的ケアが多い利用者様の場合には、交代制だとはいえ夜の見守りをはじめ勤務中の緊張感や、ケア自体の大変さは本当に負担が大きいものだと思います。
そして、介護業界のお給料の問題。
「割に合わない」と退職をしては、他の業界へ転職していく方が多いのだとか。
何とか歯止めは効かないのか…?と思うのですが。…行政が変わらないとね…。
そして私たち看護師は、新しいヘルパーさんが補充されるたびに「実地研修」を繰り返すことになります。
そうしないと、新しいヘルパーさんは吸引も注入も行うことができないのです。
それも法律で決められていることなのです。
利用者様が安全で安楽に在宅生活を継続できるように支援することが、私たちの務めではありますが…。
ヘルパーさんが頻回に変わられると…。
看護師の負担も大きくなってきます。
そして悲しくなります。
現在の医療業界と介護業界を支えているもの。
現場職員の「使命感」と「責任感」と「やりがい」だけでやっと支えられている…そう言われています。
そのために、現場職員の時間と生活と健康が犠牲になっています。
それが「当然」で、「これからも存続ができる」と思われているのか…?
もう限界…来ていますよね。
