コメントが欲しかった

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 ごきげんよう。きいです。

 弁護士のF先生から送られてきた文書。
 C先生の「患者名 〝きいの父〟 に関する回答」。

 「不明」に〇だけが記されていた回答。

 もちろん〝医師氏名〟という欄には、えい君が発見した診断書と同じ筆跡で書かれたサインはありましたが。


それを見て、えい君と話しました。
「何か一言だけでもコメントが欲しかった」


えい君も、回答書を見て言いましたもん。
「これだけ?」って。

 本当は「有」であって欲しかったです。

 「無」なら、あきらめがついたと思います。

 だけど、回答は「不明」。

 わからない。憶えていない。
そうですよね。覚悟はしていましたよ…。

そもそもC先生。父の胃の全摘術に関わっていたのかどうかも分からないのです。

 だからこそ、そこにC先生から何か一言…。

「カルテが無く事実が確認ができない現状があり、医師として間違った返答はできないため、上記のように返答させていただきます。」

とか…。

「探してみはしましたが、私の手元には当時の資料は残っておりませんでした」

とか…。

「私は残念ながらお父様の手術に関わっていないため、当時の状況についてはお答えできません」
とかなんとか…。

 直筆のコメントが欲しかった。
 本当に…そう思いました。

 何もないのが、つらい。

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