ごきげんよう!きいです。
今回は、ある利用者様Mさんのお話です。
本人は80代。奥様と同居されています。
キーパーソンは県外にお住まいの娘様。
娘様は定期的にご両親の元を訪問されていますし、「Mさんが転倒した」「奥様が自分の薬を間違ってMさんへ飲ませてしまった」「エアコンが故障した」という様なときにも、ご両親の支援に駆け付けて下さっています。
とても一生懸命です。
私たち訪問看護師やケアマネさん、訪問薬剤師さんも力を合わせて娘様とご夫婦の支援しています。
そんなMさんの訪問をしている時。
「訪問診療の先生から、何かお話はありましたか?」と伺ったときに…。
「先生からの話は娘が聞いているから、娘に聞いてください」と言われました。
そのMさんの診察の場には、奥様もいらっしゃったはずなのに。
何かにつけ「娘に聞いてください。私たちは良くわからないので…」というご夫婦。
娘様がとてもしっかりしていらっしゃるので、「まかせて安心」になってしまっているのか?と思っていたら…。
どうやら奥様の方に、「物忘れ」や「思い違い」があるようです。
そして、実は娘様…。
「夫婦二人で力を合わせて頑張っていて欲しい。やればできるはずだし、やることがリハビリになるはず!」との強い思いが…。
奥様に見え始めた、いろいろな兆候やエピソードをお伝えしても、受け入れ難いようです。
こんな時に、遠方のキーパーソンが速やかに対応して下さるか。
「そんなはずはない!」と、問題が長期化するか。
実は、そこも大きな分かれ道なんです。
長期化すれば、娘様も大変だし、周囲の支援者も大変になります。
もちろん一番大変なのは、Mさんご夫婦です。
今後の奥様の状況変化が気になるところです。
大問題になる前に。
転機のタイミングを見失わないように、見守っていかないといけません。