認知症と熱中症

在宅介護

 ごきげんよう。きいです。

 暑い日がまだまだ続きます。先日も<エアコンを使って下さい>で熱中症になったら大変というお話をさせて頂いたのですが、皆様本当に予防をしましょうね!

 今回は、認知症の方は熱中症のハイリスクだという話です。

ハイリスク

 考えてみれば、そりゃあ分かります。

 まりぃさんだって、お茶を飲みたがらなくて。毎日少しでもお茶を飲ませようと、本当に大変な思いをしたものです。

 受診帰りに買い物に寄っても「車で待ってる」というまりぃさんを一人で置いておけなくて、結局買い物をあきらめて帰宅したり。

 エアコンのリモコンをいじってしまうことも1回だけありました。

「暖房」になっていましたよ。設定が。

 あれはショックでした。

 それからまりぃさんが家にいる日は、電気代のことを顧みず、どんなに「節電を!」と言われても「死んじゃうかもしれないので、ごめんなさい」と冷房を入れっぱなしにしてリモコンは隠していました。

通いの場へ

 認知症の方の多くはご自身による環境調整が困難です。

 まりぃさんのようにエアコンのリモコン設定を「暖房」にしてしまったり「それが危険と気付いて修正する」ということができません。

 周囲の支援でこまめに環境を整えることが必要になるのですが、こと在宅で一人暮らしや日中一人になってしまう時間が長い人は、ますます危険です。

 本当にこの時期は、涼しいところで過ごしていただくために、デイサービスやデイケアで過ごしていただきたいと思います。

本当に最近の暑さは尋常ではないので、安全のためにもぜひ通いの場を見つけて頂きたい。

 熱中症の経験のある高齢者は「ボーっとしておかしいなと思ったら…」とおっしゃいます。

私くらいの世代の人は「頭が痛くなってまずいと思った」「吐き気がした」と〝身の危険〟や〝異常〟を感じるのですが、高齢の方は〝おかしいなぁ〟で熱中症を発症しています。

 これがまりぃさんだったら…?

〝おかしいなぁ〟と思っていたことも数分後に忘れているでしょうね。

そして訳が分からないうちに、命の危険レベルに達してしまうでしょね、きっと。

そんな認知症家族の安全を守るのは、本当に大変。

気配りも労力も電気代も人一倍必要です。

それを実践されている認知症家族を守っている皆様。

「すごいです!」

だけど皆様もお身体を大切に!

いろいろ無理せざるを得ない毎日だと推察いたしますが、どうぞご自愛ください!

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