ごきげんよう。きいです。
最近ネットを開くと、「こんな食生活をしていると認知症を招きますよ」とか、「こんな生活習慣は認知症を招きますよ」という内容が書かれた記事が、とても目につくようになりました。
その内容を見ると、どの記事にも「ごもっとも!」なことが書かれています。
だけど…。どこまでが本当なんだろう…?と感じる時もあるんです。
Aさんは、90代の女性の方。ご主人を何年も前に亡くされ、一人暮らしです。
県外にお住いの子供さんたちが同居を提案したり施設入所をお勧めしても、全く聞き入れる様子がありません。
「この家で一人でいたい。何があっても構わない」と仰います。
デイサービスにも通っていましたが、コロナに感染し休んでからは、ずっとお休みが続いています。
好きなところへのお出かけ以外は「引きこもり生活」となってしまいました。
このAさん。
「早く人生を終わりにしたい」と繰り返されるのですが、ご主人のもとへ行きたい訳ではないご様子です(笑)。
思うように動かない身体、自由にならない生活。それが悲しいと嘆いているようですが…。
ある日「もしもなんでも願いが叶うなら、何がしたいですか?」とAさんに聞いてみたことがありました。
その答えは「わからない」でした。
「願い」が無ければ、神様も叶えようがないような…。
そんなやり取りができるAさんは、もちろん認知症ではありません。

そしてAさんは、私が知っている人々の中でも、トップクラスの偏食です。
家で口にするのは、菓子パンかお菓子か誰かが買ってきてくれる素敵なお弁当かコンビニのおかず。
外で口にしたいのは高級レストランのコース料理。
野菜は「嫌い」。
では、食事以外は?
運動は「嫌い」
脳トレは「嫌い」
気を使うことは「嫌い」
夜は眠剤がないと眠れない。
それでもAさんは、認知症ではありません。
なぜAさんが認知症にならないのか。
それが不思議で仕方がありません。
「思うままに、気ままに」
実は、これが一番の認知症予防なのかしら?
