ごきげんよう!きいです。
看護や介護の現場では、利用者さんの離床やベッドから車椅子への移乗、入浴介助や排泄介助などの場面で〝抱え上げ〟が行われることによる、介護者の腰痛発生が問題視され続けています。
人力のみで抱え上げる・持ち上げることを防ぐために、適切な福祉用具を利用しましょうというケアのメソッドが「ノーリフティングケア」です。
リフティングが続いています
皆さんには私の身長を過去の記事でお伝えしたことがあります。
健康診断で今年も計測しましたが「146㎝」からほぼ変化はありません。
体重は40㎏台前半と言ったところ。
そんな私が、今もリフティングを余儀なくされているこの現状…。
良くないです。
そのうち腰痛になる日も近いかもしれません。状況によってはそれが原因で引退という事も有り得るのです。
これは笑い話なしです。
今日は寝たきりの少年の、リクライニング車椅子からベッドへの移乗を、お母様と二人で行いました。
身長も体重もスクスクと成長している少年には、今「おためし品のリフト」がベッドサイドに設置されています。
ただ単に少年のリフトに使うスリング(体を吊り上げるためのハンモックみたいなもの)が身体に敷かれていなかったから。
結局は「人力の方が早い」というお母様の判断により、本日は私とほぼ同じくらいの体格の少年をリフティングすることになりました。
数日前は床のマットに寝ている体重20㎏ちょいのお子さんを、入浴介助のために1人でリフティング。
リビングルームの床に敷かれたマットから抱き上げて、浴室まで抱いたまま移動して、浴室のすべり止めマットの上で洗身、さらに抱き上げてベビーバスへ浸からせる。そこからさらに抱き上げ、脱衣所の床に敷いたバスタオルに着地。バスタオルにくるんだらそのままさらに抱き上げ、リビングルームのマットへ着地。
床に寝ているお子さんの身体を拭いて、衣類を着せてドライヤーで髪を乾かす。
そのお子さんはまだ未就学児。
お母様へ今後の成長に伴う「ノーリフティングの提案」をさせて頂いても…。
「大丈夫ですよ~」と言われてしまう。
本当にお母さんってすごい。
我が子のためには、腰痛だって何のその!という方が多数なんです。
いける限り人力で。
実際、移動のための福祉用具は大きくて場所をとります。購入するにしてもコストが高い。助成金が出るとは言っても、賄えるのは一部。幼い兄弟がいる場合は、いたずらによる危険もある。
「じゃ、いける限り人力で行きます。」…そうなる訳です。
だけど、私はもう「お婆ちゃん」でもおかしくないお年だし…。
腰が悲鳴を上げる前に…。
やっぱりここでも世代交代なのか?
いやいや、やっぱり「ノーリフティングの提案」で行かせていただきたいな。
お母様の腰を守るためにも…そうさせて頂きたいのですが…ね…。(ちょっと弱気)