なぜ落ち着くんだろう?

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 今回は、私が認知症専門医の〝素敵な〟先生の講義を受けたときに伺った、教えをお伝えします。

それは「患者さんのご家族が僕に教えてくれたんだけどね。興奮しているお母さんが落ち着く方法があるんだって…。」という件から始まりました。

それはいったい、何でしょう?

落ち着くものとは?

 これがですね、実は、我が家ではすでに取り入れている方法でした。

 〝好きな食べ物で気分転換をする〟ということ。

 <まりぃさんに影響を与えるもの~気圧の変化編~>や<まりぃさんに影響を与えるもの~水分不足編~>で、私がまりぃさんへお茶とお饅頭などを出しているエピソードを書いているのですが、やっぱり他の皆様も同じことを実践されているのですね!

 こんなところで「皆さんあの手この手で頑張っていらっしゃるんだなぁ…。」としみじみ。

 ちなみに、先生がお話ししてくれた、そのご家族が提供する〝好きな食べ物〟は、〝サクマのいちごみるく〟でした。

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先生の話には続きがあって…。

 その話を聞いた先生は、他にも認知症の方の訪問診療の際に悩めるご家族へ伝授して回った。

「夜間落ち着かなくなる方はやはり多い。だけど眠れるお薬はできれば出したくないし…」と。

「日中も眠気を引きずってしまったり、ふらついて転んだり、飲まなくてはいけない薬の数が増えてしまうし…」と。

気分転換のすすめ

「先ずは何かお好きなお菓子で気分転換を図ってみて下さい。」

血糖値が少し上がると気持ちも落ち着くし…とのこと。

もちろん沢山にならないように注意が必要なのと、糖尿病等の持病がある方にはお勧めできないということはお伝えしておきますね。

その結果は…?

皆さん、試した結果はまずまずだったそうで、逆に興奮が高まる人はいなかったらしいです。

 そして、先生は「昔から食べているから、皆さん美味しいってわかっていますしね。」と…。

 そうか。どうやら「昔から」がキーワードのようです。

 ただ美味しければいいのではないかもしれない。甘ければいいというわけでもない。

 「サクマドロップ」「カンロ飴」「きな粉飴」「芋飴」「純露」などなど…。昔懐かしい飴ちゃんはいっぱい。

そんな昔ながらのお菓子は、「なにこれ?」と疑われない。

だって、みんなが知っているし、食べて来たものだし。そして、美味しいし…。

そして私も早速〝いちごみるく〟を購入。

夜のまりぃさんへ、「まあまあ。夜も遅いし、電車も走ってない時間だし…。また明日、帰る方法を一緒に考えようよ。」なんて言いながら、渡してみると…。

「なにこれ?」がやっぱり無かった!

その代わり…1個じゃ済まなかった!2個必要だった。へへっ。

まりぃさんへいちごみるくをあげたときの感想は…。

まず、座ることができておしゃべりが静かになる。飴ちゃんはゆっくり溶けるので、効果時間が長いのもいい感じ…でした。

 追記

 最近まりぃさんがデイサービスから帰宅した時に、自分の家だと思えなくて中に入りたがらないことが出てきました。

そんな時には「娘さんがテーブルの上におやつを用意してくれていますよ!」と、送って来てくれたスタッフさんから伝えてもらうようにお願いしました。

それで家に入るまりぃさんは…食いしん坊ってこと?

…というよりは、何かいいことがありそう!という期待感が良いみたい。

テーブルの上には、まりぃさんの〝おやつ入れ〟に入れた飴ちゃんを用意しています。

中には、ミルクのカンロ飴。美味しい!

更に追記

 飴ちゃんなど、ご紹介したものはあくまでも食品です。疾病が治癒したり、必ず症状が落ち着くと保証できるものではありません。健康が増進するものでもありませんので、そこだけはご了承下さいね。

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