ごきげんよう!きいです。
2024年12月2日に現行の「紙の健康保険証」を廃止し、マイナンバーカードを用いた「マイナ保険証」に1本化する。
そう聞いてはいましたが…。
本日、デジタル大臣を務める河野太郎氏が健康保険証機能のスマートフォン搭載について、「マイナンバーカード機能のiPhoneへの搭載以降、速やかに一部医療機関で先行開始し、順次拡大する」と述べた。このマイナ保険証機能をスマートフォンでも利用可能とすることで、マイナンバーカードを持ち歩かなくても保険診療を受けられるようにする。
という報道もされていましたが…。
本当の所、あるお国では10年前にはとっくに実用化されていて、今ではかかりつけ医とチャットでやりとりをしたり、受診にかかった料金もスマホ決済が当たり前…。
「ええ?皆さんのお国って、そうなっているんだ~?」
「日本って、そうじゃなかったんだ~?」
…と驚きあった、なんていう話を身近なところで聞いていたもので。
日本ってナーシングホームといい、デジタル化といい…。
どうも「遅れている」らしいです…。
実は、ちょうど今。
診療報酬改定に伴う重要事項説明書変更の説明と、マイナンバーカードを申請しているか?マイナンバーカードを保険証として使用できるよう紐づいているか?受診歴や薬事情報等を医療者が把握することに同意するか?という意向確認を行っています。
訪問看護に伺って、利用者様本人もしくはキーパーソンとなるご家族様とお話をしています。
今のところ、殆どの方がマイナ保険証にはなっていないし、「受診歴や薬事情報等を医療者が把握することに同意するか?」という質問に対しては「同意しない」と返答されています。マイナンバーカードを申請していない方も多くいらっしゃいます。
政府はマイナ保険証へ切り替えるため、ハード面の準備を推し進めていますが…。
どうも在宅療養の現場では、「受け入れ準備は整っているのに、マイナ保険証を使っている方がいない」という事態も出て来るかもしれません。
日本人の国民性?
高齢者の危機管理がそうさせるのか?
防犯意識が高いのか?
新しいものへの苦手意識か?
今日訪問した、ある利用者様。
本人、お子様全員が女性という家族構成です。
とても危機管理が高く「ケアマネも、訪問看護も、ヘルパーも、訪問診療医も全員女性指定。」
娘様が体調が悪く、ネットスーパーを利用した時も、購入した商品を届けてくれたのが男性だったため、その後一度も利用しなくなりました。
「玄関に男物の靴が無いって、見たらわかるじゃないですか。そうしたら、何をされるか…」って。
いやいや。そこまでか~い?と驚きました。
まあ、そのご家庭は…「マイナンバーカードは申請していないし、今後作るつもりもない。だって怖いじゃない?」という返答でした。
これが「安全のリスク」なんですね。
本当に今年の12月…。
完全移行できるのかしら?
在宅療養の現場から感じる、「デジタル化への壁」は、厚くて硬くて高いようです。