前回お伝えした、「『こっちは2倍のお金を払うんだから、サービスも2倍価値あるものを提供するべきだ』というご意見をおっしゃる方がいる」という話。
負担料が増えたということは、それだけの収入がある方だということ。
収入があるということは、それだけ「収入を得るために頑張って来た過去がある」ということ。
その「頑張って来た過去・頑張って来た人生」があるのにも関わらず、お金を多く負担しなくてはいけないという現実があるのが悔しいのではないかと思います。
お金が沢山ある方には、負担をお願いしたい…という国の現状。
お金は自分が頑張ったからこそ得られるもの。負担増には不満を感じる…という個人の思い。
どちらも「そうですよね」と言わざるを得ません。
見返りを求めてもいい?
2025年問題。これからは、団塊の世代と呼ばれた皆さんが、後期高齢者の年代に入ります。
この皆様方は「24時間戦えますか⁉」と、身を粉にして日本を支えて下さった世代。
今のように労働者が守られる法律が無かったり、パワハラ・セクハラという言葉もなく「働くならそれが当然」という職場もあった頃です。
そんな思いをして、日本を支えてきたのに…。
「頑張った人からお金を多くとるなんてね」…これは私も何度も耳にした言葉です。
そう考えると、私も「何かしらの見返りを求める」「同じケアに対して、倍の料金を求められることに対する憤りを感じる」というお気持ちがわかります。
では、どうなると良いのか…。
「負担が増えるのだから、その分、得るものも増えて欲しい。」
だけど、2倍の医療・介護サービスが得られる訳ではない。
それならば。
国や自治体からの「今までありがとう」「お疲れさまでした」「ご負担が増えてすみません」といった気持ち?を表す何か…。
負担増になった皆様のメリットになる何か…。それができないかしら。
メリットがあって良いじゃないか‼
例えば「2割負担・3割負担を証明する物を提示すると、ある店舗での買い物が〇パーセント割引になる」とか。
自治体と連携を結んでいる企業って少なくないはず。
そういったところで、何とかならないでしょうか?
元気なうちは、スポーツジム(自治体と連携しているスポーツジムがあるかどうかは分かりません!あるといいな!)がお得に利用できて健康的に!
スポーツ用品やアウトドア用品がお得に購入できたり。
交通費が益々お得に。大人の何とか倶楽部にお得に入会できるとか。
介護用品が必要になれば、それがお得に買えるように。
そんな制度を作る事って、できないものでしょうか?
いや、できるはず!
だって、ボランティアに参加したり健康増進イベントに参加すると、地域の商業施設で使えるポイントがもらえるシステムもできたんだもの。
「負担が大きい皆様だからこそ受けられる、メリットがあって良いじゃないか‼」
…そう思うのです。