変わったのなら教えてよ!

在宅介護

 ごきげんよう。きいです。

 先日ある利用者様の息子様から、ステーションへ電話を頂きました。
内容は「仕事の都合で、出かけないといけなくなった。母の訪問看護の予定をキャンセルしたい」ということでした。

 電話を受けたスタッフは、「キャンセルで良いですか?振替という方法もありますよ」とお伝えしました。

 すると、その息子様。
「体調はいいと思うので、キャンセルでも大丈夫です。もし振替の方が良いのならばいつが可能なのか、決めて下さい」と…。

 その話を聞いて…。
「ほう。決めて下さいなんだ…」と思った私。

 訪問に出ていた担当者が「来週は、祭日の振り替えで混んでいる。特にどうしても看護師が行わないといけない処置もないし、体調が落ち着いているのならそのままキャンセルでも大丈夫でしょう」と、折り返しの電話を入れることになりました。

 だけど…。

 緊急連絡先と伺っていた息子様の電話番号に、何度電話をかけても「この電話は、現在使用されていないか、市外局番からお掛けになる必要がございます」のアナウンスが流れるばかり。

 事務所の電話の着信履歴から「きっと、この番号がそうに違いない」という番号に掛けなおすと、息子様に繋がることができました。

もちろん、伺っていた電話番号とは違う番号です。

「電話番号が変わりましたか?」と伺うと…。

「そうなんです。今までにも何度か電話をかけていたので、着信を見て分かってくれているだろうと思っていました」

いやいやいや。

 緊急連絡先に使っている電話番号が変わったら、教えてくださいよ~!


 なんだか嫌な予感がして(笑)
「ケアマネさんや主治医の先生のクリニックは、電話番号が変わった事をご存じですか?」と伺いました。
すると、その返事が衝撃的で…。

「連絡しないといけませんか?」

おいおいおい!

 緊急連絡先ですよ!相手は、主治医とケアマネさんですよ?

「そうですね。連絡した方が良いですよ」とお伝えすると。

「自分はそういう電話はかけたことが無いんですよね…。それって、自分が連絡しないといけませんか?」と聞かれました。

いやあ、もう。どうしましょう。

 連絡をするようにとおススメしても、この息子様が本当に連絡をするのか?が不安で仕方がない。

それなら、私が連絡した方が確実やん。

と言う事で…。

「それならば大丈夫ですよ。息子様が了解して下さるのであれば、私から連絡を入れますが。それでよろしいですか?」

「あ~、良いですよ。お願いします」って…。

…良いですよ…ですか。

びっくりです。

この息子様。もう立派な成人であり、社会人です。

よくご無事で、ここまでお母様の介護をしてこれたなあ…と思いました。

連絡先を教えられない事情がある訳ではなさそうだし。

ただ面倒くさいと思ったのか?

それとも依存的なのか?

そもそも、お母様を支援するキーパーソンとしての自覚が無さすぎではないのかしら?

介護におけるキーパーソンの、重すぎる負担は軽減に努めるのが私達の役割ですが。
電話番号が変わったっていう、電話一本がかけられないのかしら…。

 これはちょっと考えないといけません。

きっとこの息子様。「連携」が理解できていないのではないかと思いました。

これからの訪問の時に、きちんとお話をしていきたいと思います。

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