お疲れ様です!きいです。
これからの介護で問題になって来るであろう「ビジネスケアラー問題」。
就労しながら家族の介護を続けることによる、社会への影響が問題視されています。
だけど…私たちが遭遇する「介護と仕事の問題」はひと味違うんです…。
私は、個人的に「介護離職は避けた方が良い」と考えています。
だけど、「介護のために一時的に休むことも避けるべき」とは思っていません。
特に「共に過ごせる時間があと僅かしかない」という場合には…。
がん末期で「緩和医療へ移行」と言われ、訪問診療へ切り替わる。
それは「積極的な治療の時期を終え、苦痛を緩和しながら残された時間を過ごすことを目指す時期に入ったと言う事。
その後の残された時間の過ごし方と向き合うことも必要になってきます。
そんな時期も過ぎて、いよいよ残された時間は僅か…という時になって。
いつ状態が急変するかもしれないという時を迎え…。
「今日か、明日かもしれない。是非ご家族で大切な時間を過ごして欲しい」とお伝えすると…。
「え~?仕事があるんだけど…。」
「困ったな。会議があるんだよね。」
…そんな返事が返ってくることがあるのです。
どんな親子関係だったか?
どれだけ大切な仕事なのか?
どれだけ大切な会議なのか?
それは分かりません…。
それでも…。家族との別れなのですから、それも急な事ではないのですから。
家族としての心づもりとして、「親との別れが近い」と職場へ報告しておくことは大切だと思うのです。
職場としてもある日突然「親が亡くなったので休みます」と数日間休まれるより、「そろそろかもしれない」と聞いておいた方が、仕事も調整しやすいかと…。
なんてね。
看取りの時期には、いろいろな思いが交錯することは分かっていても。
それでもポロリと心の声が漏れそうになることがあります。
「だって、家族の死に目だよ?」って…。