ごきげんよう!きいです。
今回は、「何事にも、もっと応用を利かせて下さると助かるんだけどな…」と、つい思ってしまった案件について。
それは、「ある利用者様の痒みに対する対応」です。
その利用者様はC様。神経難病のため自分の身体に痒みを感じても、自分で掻くことができない状況です。
ある日、Cさんについているヘルパーさんから問い合わせがありました。
「痒みを訴えて、『身体を掻いて欲しい』と言われました。皮膚を確認すると、特に異常はありません。そのような場合、痒み止めの〇〇軟膏を塗っても良いのでしょうか。それは一日に何回まで縫っても良いものなのでしょうか?その都度看護師さんに確認した方が良いのでしょうか?」
ええ~っとね…。
まず。
『痒いから掻いてくれ』って頼まれているんだから、掻いてあげればよろしいのではないか?と思います。
人間、身体が痒いなってポリポリすることって、誰でもあるじゃないですか。
頭とか鼻の脇とか、首の後ろとか…。ゴミや抜け毛が付いているのかもしれないし。
自分で掻けないから頼まれているのではないでしょうか。
掻くことに抵抗があるのならば、冷たいタオルで拭いてあげるとか、汗をかいて蒸れているのなら、風を通してあげるとか…。
先ずはそこから。皮膚に異常はないのですから。
処置ではなくケアで対応できる案件だと思います。
軟膏はその次で良いのではないかしら?
「軟膏」となると、「処方を依頼するのか、市販薬で良いのか。どこの痒みには何軟膏を塗るのか。1日に何回塗れば良いのか。それは何時間開ければ良いのか。どこの部位には何グラムまで塗って良いのか。無くなりそうになったら、どうやって手に入れるのか…。」という、考えれば考えるだけの次なる問題が出てきます。
その度に看護師に確認されると…ハッキリ言って困ります。
私たちは「痒みに対する軟膏の相談」よりも、「呼吸苦への対応や耐え難い痛みの緩和」などの対応を優先したいんです。
私たちはヘルパーさんからの問い合わせを無視することはできません。
「看護師さんに相談を」と言われれば、看護師に電話が回ってきます。
「Cさん担当のA看護師さんをお願いします」と言われれば、A看護師がどれだけ多忙でも対応しなくてはいけなくなります。
ただCさんが『痒いから掻いてくれ』って言っただけなのに。
本当に…応用を利かせて欲しい…。
そう思います。