ペーパーレス

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 ごきげんよう。きいです。

 昨日のキャッシュレスに引き続き、今日はペーパーレスのお話し。

 実はこのペーパーレスと言われる社会の風潮に、ずっと後れを取っているのが「医療連携」の現場。

「いまだにFAXなんて使われているの?」と娘に聞かれたことがありますが。
訪問看護ステーションでは、ガンガン使っています!

 新規の利用者様の情報が、病院やケアマネさんから送られてくるとき。
ほぼFAXで送られてきます。

 稀に、退院時に本人やご家族が病院から持参されることがありますが、その方法は「お会いするまで詳しい情報がわかない」ということになります。

 新規ではなくても電話で聞き間違うとトラブルになってしまう、医師の指示が書かれたもの。

 ケアマネさんから送られてくる毎月の介護サービスの提供表(利用者様一人一人に対して、どこのどんなサービスが、いつ入るか、何時に入るかが書かれた一覧表)も、そのほとんどがFAXで届きます。


 逆にFAXを使えないときはどんなときか?

 文字ではなく、画像を送りたいときです。
画像をFAXすると、精度が良い時はきれいに見えますが、まあ…白黒のモノトーンです。下手をすると、画像の部分が真っ黒になってしまって、何が映っているのかすらわからないこともあるのです。

 そんな時にはどうするか?
急がないけれど、相手にどうしても見てもらいたいときにはカラーでプリントしたものを郵送で送ります。
よくやりとりのある限られた医療機関(訪問診療医など)の場合には、LINEなどのSNSや医療用のセキュリティの高いツールを使って画像を送信。
 ごく稀に、メールアドレスに送信することができる(許される)医療機関もあります。

 なぜそうなるのか?
医療機関って、もっと先進的じゃないの?
なぜこの時代に、メールでやりとりをしないの?
 それはセキュリティの問題と、あまりにたくさんのメールが送られてくることにより、必要な情報がうずもれてしまう事を防ぐためです。

 扱う情報の殆どが「個人情報」。
その扱いには注意が必要です。
 自分たちが使うコンピューターがウィルスに感染してもいけない。
外部との情報交換と、その情報の管理がとても難しいのです。
 だからなのか。
 FAX&シュレッダーは今の時代でも、大活躍をしています。
それが良いのか、悪いのか(笑)。

 本当は、医療機関が繋がって患者・利用者の情報共有ができて、同時にリモート診療や薬剤の処方もできるシステムの開発が進んでいるけれども。
 それにみんなが参入しなければ…ねえ。実は、そこに問題が…。

 とても難しい問題です。

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