ごきげんよう!きいです。
今日もお仕事、頑張りました!
そして今夜は緊急待機です。
何事もありません様に…。
先日、高熱を出して点滴になったSさんは90代の女性です。
治療の効果でもうすっかり元気です。
高熱でトイレに行くのも困難だった間、担当ケアマネジャーはポータブルトイレの使用をお勧めしました。
ポータブルトイレというのは、ベッドサイドに設置できる簡易トイレです。
福祉用具なので、災害用の簡易トイレよりはしっかりしていて、「家具調トイレ」という物もあるんですよ!
90歳を超えた身体が高熱を出している。そして熱の原因になる病気もある訳で…。
相当辛い状況だったと思うんです。
だけどSさん。きっぱりと拒否をしました。
「トイレまで歩きます。這ってでも行きます!」
しかし、それは危険な状況だったので、ご家族がリハビリパンツと尿とりパッドの使用を勧め、購入もされました。
仕方なくだったのか?リハビリパンツと尿とりパッドを使用し、自分で交換して体調不良を乗り切ったのです。
今日、久し振りにSさんの訪問に伺ったとき。
高熱の出た原因やその時の過ごし方を振り返りました。
すると、Sさん。
「きいさん!尿とりパッドって最高よ!トイレまで歩かなくてもいいんだもの!」と、なぜかお喜びの報告が(笑)。
私はSさんに質問しました。
「なぜポータブルトイレは嫌だったのですか?」
ポータブルトイレがあれば辛い身体でトイレまで歩かなくても済むし、ベッドの上で排泄をしなくて済みます。濡れたパッドを自分で交換する手間もいりません。やはりご家族に片付けてもらう事や、ベッドの近くにトイレがあるのが嫌だったのでしょうか?
するとSさん…。
「自分の家にポータブルトイレを運び込むのを、近所の人に見られたくなかったのよ。」
この返答には、驚きました!
完全に想定外です!
39℃近い高熱がある90歳過ぎの女性が。
自分の大変さよりも「近所の目」を気にされていたのです。
弱いところを見せたくなかった。
ポータブルトイレを使う状況になった事を知られることが恥ずかしかった。
そう言うことだったんですね…。
ここは「プライド」よりも「安楽」を優先させて欲しかった…というのは、看護師としての意見ですが。
女性としては…「安楽」よりも「プライド」…。
分かるような気がします。
「排泄」に伴う「羞恥心」。
忘れてはいけない、大切な事ですよね。