ごきげんよう。きいです。
とても急な事ではありますが…。まりぃさんに、しばらくの間介護老人保健施設(老健)へ入所してもらうことになりました。
のんさんとはずっと相談してきたのですが、いよいよ「その時」が来てしまいました。それは私とまりぃさん、そして兄の〝えい君〟のために。
私達にいったい何が…?
のんさんとの相談
なぜまりぃさんが老健へ入所することになったのか?
それは、私の兄〝えい君〟が緩和ケアを要する時期に入ったから…です。
実は兄は3年前から癌の診断を受けていました。
腹痛と発熱のため夜間の救急診療所を受診し、そのまま入院となったのは父の四十九日の法要の夜でした。
検査の結果は悪性腫瘍のステージⅣ。発見されたときにはすでに手術もできない状態でした。
それまでは普通に仕事をし、父が亡くなる時の付き添い、葬儀から四十九日の法要も、まりぃさんを看ている私が関われない分まで、動いてくれていました。
兄が入院して数日後、病院の看護師さんから連絡があり「主治医からお話があります」と言われました。
医師から呼び出されて良い話である訳はなく、画像を見せて頂きながら、検査結果と病状が伝えられました。
兄ももちろん一緒に聞きました。
兄はその後、抗がん剤治療を続けながら闘病生活を送っていました。
そして3年。いよいよ抗がん剤の効果がみられず、治療の継続が兄の負担になるだけと判断され、緩和医療を勧められた…というのが、ざっくりした経緯です。
緩和医療となると、余命わずかという段階に入ったと言っても間違いはありません。訪問診療と訪問看護を導入した在宅療養への移行を勧められました。
緩和医療への移行と言っても、すぐに病院へ入院して苦痛をとる対処をするのではありません。
治療を終了した後は、やはり癌は大きくなってきますし、身体へも影響を及ぼします。そうなると、身体は今までに比べ大変つらい状況になることも考えられます。
そのため負担となる病院への通院や検査などを最小限にし、在宅で穏やかに過ごせるように訪問診療医が苦痛を取る治療を行うのです。
訪問看護も、在宅での生活がより安全で安楽なものであるように、薬の管理や食事・清潔・排泄のコントロール等、日常生活を全面的に支援するのです。
そんな状況になったえい君。
えい君とまりぃさんと私の生活…。これから大幅な変革が必要となりました。
※次回、まりぃさん、老健へ!~其の二~へつづく…。