皆さんのその後 ~其の三~

在宅介護

 ごきげんよう!きいです。

 皆さんのその後…、いよいよ最後です。

 随分たくさんの方のお世話になったんだなぁ…と実感しました。

病院の皆さん

 今までお伝えしてきたのは、在宅療養を支える皆さん。お見掛けする機会もあります。

だけど病院となると、ちょっとご挨拶に…とはいきません。

緩和医療科のM先生。緩和病棟の看護師さんたち。退院調整看護師のTさん。そして警備員の皆さん。

今は直接お会いする機会がないのが残念です。

 退院調整看護師のTさんとだけは、時々電話でお話をする機会があります。

話の初めには「その節はお世話になりました」とか言っちゃって(笑)。

 今も皆さん、とてもとても忙しいと思います。

最近、新規利用者様の中で「〇〇がん」と病名が付く方の確率は、かなり高いです。

 あまり続くと〝がんって感染するんだっけ?〟と、アホなことを考えるようになります。

疲れが溜まると時々発生する現象です(笑)

それくらい訪問看護を利用される方の中では、がんの方が多いのです。

だから、病院を利用される方はもっともっと多いはず。

 「がんで緩和の時期に入った」という方、ご本人もご家族も。訪問医療のバックに病院がついていてくれるということの安心感は大きいと思います。

私達訪問看護師も、バックベッドがあることの安心感は大きいです。

本当にありがたい。

だけど今は電話だけ。

入院されている方が、いよいよ退院して在宅医療へ変更となる時の「退院時カンファレンス」という名の会議も以前よりは少なくなっているようです。

それもコロナの影響…。

早くみんなが顔を合わせて、気兼ねなく話ができるようになって欲しい。

本当にそう思います。

訪問看護師

 訪問看護の皆さん…。

これは自分の勤めるステーションのスタッフなので、毎日顔を合わせています(笑)。

 今はもう、ステーション内で兄の話題が出ることはありません。

 寂しいような気がしますが、これが私達の日常です。

だけど、何かのきっかけでちゃんと思い出すことはあります。

「あ、今回の新規の方のお住まい…。亡くなったあの方の近所だ…」とか。

「この方の雰囲気、あの方に似ているな…」とか。

 どんどん新しい利用者様の依頼がやってきて、訪問してプランを立てて、ケアをして報告をして…。そしていつかはお別れの日がやってきます。

がんの方はやはりお付き合いが短くなりがちです。

兄の場合は約半年でした。

がん以外の方は10年を超えるお付き合いになっている方もいらっしゃいます。

本当にケースバイケースです…。

だけど、バタバタと毎日が過ぎて行きますね。

「この間、新年のあいさつをしていたような気がするけど…」

気が付けば、もう9月です。秋です。

「今日何月何日ですか?って質問されたら答えられる自信がないから、変なところで倒れられない」という笑い話が内々にありますが。

みんな健康で、毎日を乗り切りましょう。

そしてきっと、次に家族の介護が始まるスタッフが出てくるはず。

私はそのスタッフを、きっちりとサポートさせて頂く所存であります!

 従姉たちとは、先日食事をしました。

「きいちゃんのお疲れ様会」ということで、なんとライトアップされた東京駅を見下ろすレストランでのディナーにお招きをいただきました!

私が一番年下で、甘えられる立場。貴重です。

美味しい食事。しっかりご馳走になってしまいました。

今、親戚付き合いも希薄になりがちなご時世だけど、今回の兄の看取りという出来事をきっかけに繋がりが強くなったねと話しました。

なかなか会うことも思うようにできないこのご時世。

これからもお付き合いのほど、よろしくお願いします!

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