「卒業」が少なくて。

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 ごきげんよう。きいです。

 先日訪問看護の仲間と話していて「そういえば…」とふと、気になった事があります。

 それは「最近の利用者様は、〝卒業される方〟が少なくなった」ということです。

 以前は、「リハビリを自宅で行い、自信が持てたのでデイケア等の通所施設へ移行することができた」とか、「褥瘡等の傷が完治したので訪問看護による処置が不要になった」「家族が医療ケアの手技を獲得したので訪問看護のサポートが不要になった」等の理由で、卒業される方々がいらっしゃったのです。

 それが…随分前から、訪問看護が終了する理由が「転居」「施設入所」「入院」「死亡」ばかりになっています。

「治癒」の方が、いらっしゃらないんです。

 その理由を考えると、やはり「疾患の重度化」「利用者様の高齢化・認知症の併発等で見守りの継続が必要」などご本人の理由と、「独居・老々介護・認々介護・通所サービスへの移行困難」など、社会的理由によるものと思われます。

 「卒業生が出る」というのは、私たちにとっても大きな喜び。

 過去には「全身に龍のタトゥーが入った、ちょっとガラの悪い高齢男性(独居)」が、褥瘡を完治させ施設入所を迎えるころには「すっかり普通のお爺ちゃんになっちゃって…(病院の外来担当ナース談)」と言われるまでになった…なんていう経験をしているので…。

 その方の最後の訪問日に、みんなでメッセージを書きこんだ「手作りの卒業証書」をお渡しした…。

 そんな嬉しいイベントを、私達もやりたいんです!

 できなくて寂しいんです!

 「見守り」って、あればご本人もご家族もケアマネさんも、私達も「安心」ではあるけれど。

 いつか「勇気を出して、訪問看護を卒業します!」っていう方。

 できそうな方。

 いらっしゃっても良いような気がします。

 看護師の手を離れ、ヘルパーさんに見守って頂き。

 また必要になったら訪問看護が伺う。

 その方が、費用的にもコストダウンが図れるのですが…。

 在宅を支援するヘルパーさんの報酬を改善すること…必要ですよ、絶対!

 

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