ごきげんよう!きいです。
先日訪問した認知症の女性、Cさん。
ガッツリ認知症はあるのですけれど、とっても穏やかで素敵な方なんです。
自分が嫁いだ家に今も住み、外に出ても「庭の草取りと、畑の見回り」。
同じ話を何度も繰り返しますが、それがいつも「前向きな発言」ばかり。
家族の方や今までお世話になった友人たち、医師や看護師に対しての感謝の言葉が繰り返されるのです。
退室前に、挨拶をしてお暇することをお伝えすると「今日、私はどんな話をしたのかしら?」と聞かれます。
こんな話やあんな話をしましたね、と振り返ると…。
「あら、私。そんな話をしたの?全然覚えていないわ。何か失礼なことは言わなかったかしら?もし言っていたら、ごめんなさいね。最近私、ボケちゃっているから…」とニコニコ笑っています。
こんなやりとりが、もう何か月も繰り返されています。
本当に、認知症といっても色々だなぁ…と考えさせられます。
ご家族も何も困っていなくて。
ご本人も「毎日同じことの繰り返しよ」といいながらも幸せそうで。
いったい何がそうさせるのか?と考えたときに…。
「幸せな記憶のある場所での生活が続いていること」と「トイレや入浴、食事などの日常生活動作が、人の手を煩わせず自分でできていること」なんだろうな…と思いました。
そして「ご自身と家族が年をとったり、ご主人が亡くなっていること」を受け入れていることも大きなポイントのように感じます。
いわゆる「あんた誰?」「お父さんが帰ってこない」が無いことですね。
このCさん。
今後は、別の症状が出て来たり、ご家族の手を煩わせることが起こって来るかもしれません。
進行性の病気でもありますし、年齢も重ねていきます。
その変化を見守りながら、支えていく予定です。
「Cさんの所なら、いくら行っても構わない」と、みんなに思わせる魅力的な方なんです。
これからもきっと、大丈夫でしょう…。