ごきげんよう!きいです。
前回<素敵な方と出会う方法ってあるのでしょうか?>で、ケアマネジャーさんやヘルパーさん、デイサービスのスタッフさんなどの、素敵な介護支援者の皆さんと出会うためにはどうすれば良いのかを考えてみました。
そこで今回は、素敵な訪問診療の先生との出会い方について考えてみたいと思います。
通院が難しくなり、在宅療養となった際に、診療だけでなく訪問看護やケアマネジャーなどと連携をとり、チームのまとめ役となる訪問診療の先生。本人だけでなく、家族にとっても大切な存在です。
その先生の人となりに触れる機会はどこにあるのでしょうか?
訪問診療とは?
訪問診療医は文字通り、病院へ通うのが大変になり、在宅療養に切り替わった利用者様の元へ足を運んで診療をするドクターです。クリニックに勤務し、一部の時間を訪問診療にあてている先生もいらっしゃいますし、一般の方の診療は行わず、訪問診療を専門にしている先生もいらっしゃいます。
訪問診療は、月に何回訪問するか(大抵は月に1~2回、病状により増えることもあります)を医師が判断し、定期的に診療が行われます。診療の現場では、体調確認の他、薬の処方、点滴や注射の実施、褥瘡の治療、苦痛緩和のための治療、自宅で行える範疇の検査などが行われます。
急な体調不良時の往診はもちろん、入院が必要になった時には入院先の病院へ診療情報を送って情報共有をしてくれます。
訪問看護に必要な〝訪問看護指示書〟を記載して(この書類が無いと、訪問看護が開始できません)看護師へ療養の方向性や在宅生活が円滑に行われるための指示を出します。
看護師はそれに則って看護計画を立案し、ケアを展開するのです。
もし〝その日〟が来て、自宅での看取りとなる場合でも、疾患が原因の死亡であれば訪問診療医が死亡確認をし、死亡診断書を記入して下さいます(細かな決まりがあり、いつなんどきでも大丈夫なわけではありません)。
わかりやすく言うと…。
訪問診療の先生は、定期的に利用者様の住む場所へ訪問し、その方が在宅療養を安定した体調で継続できるように、必要な薬を処方したり、必要時には処置・検査をしたり、入院の段取りを踏み、関係各所へ情報を発信し、支援に必要な書類を作成し、看取りもして下さるというという事です。
ありがたい事です…。
この数年、感染予防の観点から、多くの医療施設は入院患者様への面会を制限しました。
「病院へ入院したら、面会ができなくなる。家族に会えなくなる」と、在宅療養を望む方が増えました。自宅での看取りも増えています。
自宅に引きこもりがちになる高齢者が増え、運動機能だけでなく意欲も低下し、持病自体も増えました。
在宅療養者が増え、訪問診療医や訪問看護師はいつもフル回転です。元々の数も少ないのですから、大変な毎日です。
そんな人数の少ない多忙な訪問診療医とは、どこでどうすればお会いして、その人となりに触れることができるのでしょうか?
なかなか出会う機会が無いと思うのですが…。
実は時々姿を現すところがあるのです。さて、そこはいったいどこなのでしょうか?
※素敵な先生とはどこで出会えるのでしょうか?~後編~へつづく