処置中の看護師

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 ごきげんよう。きいです。

 いろいろな方のお宅を訪問し、今日もいろいろなケアを行ってきました!

 その際に「なるほど!」と思った一言がありました。

 「お見舞いに行っても、看護師さんが処置をしているところって、なかなか見れませんからね。」

 それは、寝たきりのお母様へケアをする私を、じーっと見ていた息子様が仰った言葉です。

 訪問看護は基本、一人で訪問をします。そして体調確認をし、お母様の体を拭いたり着替えをしたり、オムツ交換をしたり。

「病院では面会時間も短かったし、看護師さんが検温以外のことをするところって見たことがありませんでした。看護師さんって、こんな風に動き回るんですね。」

 はい、動き回りますよ(笑)。

 でも確かにそんな場面、ご家族が病院の面会中に目にすることはなさそうですね。

 必要とあらば、口腔ケアもベッド上でのシャンプーも男性の髭剃りも、足の爪切りだって。

 看護師がベッドの両端に人が入れるスペースを確保したがるのは、「寝ている方の両サイドからケアができると、とっても助かるから」なんです。

 車いすに座っている方の、足の傷の処置や爪切りの時には、膝まづくこともありますし。

 私がベッド脇にしゃがみこんで、画像を撮ったり書類を確認したりしていると、「どうぞ座って下さい」と椅子に座ることを勧めて下さる方もいらっしゃいますが。

 実はじっと座っていると…落ち着かないんです。

 ワゴンに乗せた温度版を運びながら検温に回り、立って記録したのが私の時代。

 今は電子カルテへPC入力ですよね。

 患者様と話をするのは、ベッドサイドにしゃがみこんで視線を合わせて。

 そんな風に育ってきたので。

 私、エレガンスに欠けています。

 そのように自覚しています(笑)。

 ちなみに、点滴や注射薬を準備しているときにも「入院しているときは、出来上がった状態で運ばれてきたもんな。家ではこうやって目の前で準備するんだね」と仰った方もいらっしゃいます。

 あまり目にしない光景を面白がっているのか。

 ただ単に珍しいのか。

 これから痛みを伴うことが行われる準備を、すぐそばで行うことで緊張させないように「黙って準備」をしないようにしています。

 「利用者様の話に、ちょっとだけうわの空で返事をしている」くらいがちょうどいい。

 話が盛り上がって集中力が散漫になり、大切な何かを間違えることが無いように。

 手元に注意をしながら「大したことのない話をする」を心がけています。

 ベッドサイドで。しれーっと、私はそんなことをしています。

 

 

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