ごきげんよう。きいです。
<ルビーの指環>の利用者様が入居している高齢者施設で感じたこと。
「入浴日って大変なのね…。」
実はこの利用者様の居室は、浴室の斜向かいにあります。
私が褥瘡処置のために訪問した時のこと。
普段はとても静かな環境だと思っていたのですが、先日施設の設ける入浴日に訪問した時は、様相が全く違いました。
室内で褥瘡処置を行う私の耳に、飛び込んできたのは…。
浴室の前で「私、お風呂に入りたいんだけどぉ~!まだなの~?」と、女性が大きな声を上げているのが聞こえました。
スタッフさんの「あと5分待ってくださいね~!」という返答も聞こえてきます。
「もー!早くしてよねぇー!」
そして数分後…。
「私、お風呂に入りたいんだけどぉ~!まだなの~?」
「〇〇さん!あと5分待ってくださいね~!」
「もー!早くしてよねぇー!」
そして数分後…。
「私、お風呂に入りたいんだけどぉ~!まだなの~?」
ああ、そういうことね。
どうもその女性…認知症のようです。
何度「お風呂がまだ空かないから、もう少し待ってください」と言っても、忘れちゃうんだろうな。
このやりとりがしばらく続いていたのですが、スタッフさんの忍耐力に頭が下がる思いです。
入浴中の方は「ゆっくりお風呂に入りたい」。
順番待ちをしている方は「待ちきれない」。
個浴の施設にあるあるの問題なんだろうな…。
入浴日の大変さと言えば、頭に浮かぶのは「入浴介助の大変さ」だったのですが…。
「お風呂が待ちきれない認知症の方への対応」は、それはそれは大変な事だと思いました。
在宅には在宅の、施設には施設の「それぞれの介護の大変さ」があるんだなぁ…としみじみ感じました。