ごきげんよう!きいです。
何が「2度」なのか?
それは、「介護用ベッドの上体を+2度ギャッジアップした」というお話です。
ある利用者様Cさん。「がん末期」の診断を受けてはいますが、今のところ体調は概ね安定しています。
伝い歩きで洗面所やトイレまで歩行されますが、見守りは「監視されているみたいで嫌」と、ご家族であっても拒否。
そんなCさんが、今困っているのは「一度で起き上がれなくなった事」だと話されます。
「一度で?」と詳しく伺ってみると…。
なんとCさんはトイレへ向かう時、ベッドから「横向きになって肘で支えたり、柵に掴まったり、ベッドのリモコンで角度調整をして上半身を挙上する」ということができず、両足を天井に向けて振り上げ、その勢いを使って「えいやっ!」と起き上がっていたのだそう。
腰を痛めそうな気がしますが、元々スポーツマンだったCさんは80歳を超えても、運動神経が良いの…だそうです。
ただ、今までは1回の「えいやっ!」で起き上がれていたのが、最近は2回繰り返さないと起き上がれなくなってしまったのが、Cさんの困りごとなんです。
夜中にトイレに行きたくなった時、「えいやっ!」を2回繰り返すことで完全に目が覚めてしまうのだそうです。
じゃあ、眠れるように眠剤を使う?ポータブルトイレや尿器での排泄を提案する?
考えた結果…。
「介護用ベッドの上体を+2度ギャッジアップした」となる訳です。
たかが2度、されど2度。
元々10度ギャッジアップしているのがCさん流だったのですが、いろいろ試して12度へ。
「えいやっ!」を何度やっても、1回で起き上がれるようになりました。
横になった感覚はあまり違いや違和感は感じないとのこと。
良かったです。
Cさん…「これで、夜も眠れそうだ」と仰いますが…。
本当かなぁ…(笑)。